ウィンカー対策(その1)

さて前回のバッテリ搭載での電装系確認の結果,ウィンカーに問題ありということをお知らせしたのですが,具体的にそれがどうなのかということは含みを残した感じでほったらかしにしていました.まあ特に他意はないのですがお楽しみは先にとっておくセオリーをそのまんま実行しただけなわけです.

さてひとまずその詳細を明かしておく必要があります.内容からすればここまでもったいぶらなくてもいいはずなんですが,どうもおちゃっピーな性格が災いしてこうなってしまっているわけで,しばしお付き合いください.まあとどのつまり左ウィンカーがチャカチャカハイフラ気味になっているというだけなんですが,これがちょっと曲者.まずハイフラ気味になっているのはインジケーターと後ろの左ウィンカーだけで,前ウィンカーは点灯さえもしません.

ということで,単純に左前ウィンカーの球切れと判断してウィンカーレンズを外して右前と入れ替えたところ,バルブは生きているご様子.バルブは生きているのにハイフラ気味になるのはウィンカーリレーか配線がおかしいということになりますが,今回は左のみで右は正常なのでウィンカーリレーはシロ.

ということで配線が怪しいのですが,まずウィンカーを外して見てみます.ちなみにこの左前ウィンカーというのはGPz750F流用とかいった肩書きで売られていたものを取り付けたもの.ウィンカーポジションつきのダブル球向けに3本のケーブルが出ているものの,ケーブルは純正の色と異なり,接続のときも極性も確認して取り付けなければいけなかった代物です.

で,いきなり不具合を見つけてしまいました.メインハーネスとの接続端子のうちの1本の根元部分がほとんど切れ掛かっているようです.これは純正端子と同じ形のものは使ってはいるものの,カシメがかなりきつく入っているおかげで,銅線をもつぶしてしまっているような状況で,ほとんど銅線1本でつながっているようなもの.これではこの部分の抵抗値が高すぎ,ウィンカーは光らずその代わりにリレーだけ反応してしまう原因になってしまっています.

さて,このカシメ不良を手持ちのカワサキギボシに入れ替えることでクリアは出来たのですが,一応怪しいウィンカーの再確認をしておこうと思います.でバルブソケットを抜き取ったとたんに怪しいところをもう一箇所発見.ウィンカーバルブを差し込んで見たところ,過度に右回りしてしまいます.どうやら板金部分が変形してしまっているらしく,バルブのグラウンドケースにある突起がその隙間に入り込んでしまって,これではストッパの機能を果たしてくれません.

ここはひとまず変形をなんとかしておくとして,さらにもうひとつ見つけてしまいました.左の写真でも少し見えていますが,なぜかアース線の銅線がケースの外側に見えていたりします.なんで?ということで,端子を引き抜いて見ると,う〜む,こりゃないんじゃないの?って感じ.これをやった人は一体何を考えているんでしょうか?銅線が端子をバルブに押し付けるためのスプリングによじって取り付けられているだけ.半田付けなんかもなくってこりゃ導通が取れるほうが不思議ってもんです.確かにこのウィンカーを車体に取り付けるときに極性確認したときはテスターの数字が異様に振れるな〜なんて思ったのですが,ここらへんが影響していたとほぼ断定して間違いありません.

ということでここらへんと一まとめにして対策してウィンカーを再び車体に取り付けて様子を見てみたのですが,どうもまだハイフラ気味.う〜む,ここで小休止して少し頭を冷やして仕切りなおししましょう.

ということで,続きは次回.

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