ウィンカー対策(その2)

さて前回中途半端なところで終わってしまいましたが,トラブルシュートに時間が掛かったので思ったよりも時間が掛かり週をまたいでしまったのがそもそもの原因です.私もウィンカーだけでこんなに手間が掛かるとは全く想定していなかったので,今回の中古ウィンカーの怪しさが群を抜いているといえるでしょう.といってもここから簡単に進むのかというとそうでもなかったりします.

まず,前回あきれてやる気を失うほどになってしまったアース線のいい加減なばねへの巻きつけですが,これは写真のようにソケットにアース線を半田付けして対応しました.めっきの上には半田が乗りにくいので一部ペーパーでめっきを剥がしてから半田を乗せたりしました.

ところが,これで完璧!ということで車体に取り付けてみましたが,状況に変化がありません.なんで?と思いまたいろいろトラブルシュートしますが,結局アース線が怪しいということになりました.ただ見たところ全く問題はない様子で,もしかしたらメインハーネスのほうに問題があるのでは?と考えもう一度左右のフロントウィンカーを入れ替えましたが,入れ替えたものはちゃんとウィンカーとして点滅,ポジションとして点灯します.となると怪しいのはやはりウィンカー本体のアース線.

今度は本当にテスターを充ててアース線をチェックしてみたところ,どうもウィンカー側の端子の根元あたりで導通が取れていないということが分かりました.ここを良く見てみたところ,矢印のところで本来はケーブルシースと心線の両方をそれぞれカシメてクランプしていないといけないのに,心線のほうが口出しされずにカシメられているようで,これでは導通しないはずです.

私もバイクや様々な端子打ちを見てきましたが,ここまでずさんなのは見たことありません.一体誰がこんな作業をやったのかとっても不思議です.しかもそれが中古で売られていたということはこれが使えていたと思い込んで売りに出した人もいたというわけで,もう悪い意味で宝くじにでも当たってしまったかのような確率でこの粗悪ウィンカーを手に入れてしまったわけです.ああ〜運が悪いわ〜.

結局このカシメ部分を新たなギボシで打ち直し,メインハーネスにつなげたところ,正常な状態に戻りました.が,あと一点だけ電装系でやっておきたいことがありました.それはフロントブレーキスイッチ.バッテリを入れての確認では一向に反応する兆しを見せず,間違いなくお亡くなりになってしまっている感じです.でもフロントブレーキスイッチの程度のいいものを手持ちで持っているほど私も最近では物持ちがよくなっていないので,ひとまず修理しようかな?と考えました.

ところが,このスイッチ,ばらしたら二度と組み立てられないような構造で,ちょっと分解には二の足を踏んでしまいます.ということはせいぜいエアーで中身を掃除することぐらいですかね.これだけのためにコンプレッサを回し,エアガンを当てて,スイッチを何度も動作させます.

まあ,こんなやり方でいいんかいな?と思う方もいらっしゃると思いますが,今回これで車体に取り付けて一発OKになりました.まあ長期放置されただけならば,この程度の仮清掃でも十分効果を発揮するということですね.スイッチ単体を新品購入すると随分高いので,皆さんもこのような場合やってみてはいかがでしょうか?例によって責任は取れませんが.

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