タンク周辺のスタディ

タンクについては結構弾数が少なそうに見えて,案外簡単に入手出来てしまいました.色も一番お気に入りの銀色ベースのもの.400Fの銀茶とは少し違う印象ですが,このカラーリング,前後に長いこの車体にかなりマッチしていると思っています.到着したタンクは凹みや大きな傷も無くなかなかのもの.そこでせっかくタンクが入荷したところで以前用意したタンクキャップを付けようと考えました.思い立ったが吉日ということで作業開始したのですが,ここでタンクキャップについてちょっと面白いことがわかったのでご報告.まずタンクについてはもともとキャップがついて来ておりましたが,そのキーシリンダーは破壊されていて便利にもマイナスドライバー一本あれば開けられるようになっていました.

しかしそのキャップの表面はというとメッキがかかっていて,どうも今まで見たことのないものです.このメッキが結構剥げかかっていて汚いので,キーシリンダーもろとも廃棄処分が決定.この代替として入手したGPz750用のタンクキャップが実のところあまり程度がよろしくなく,キャップの裏の腐食が激しかったためもしかしてエア抜き穴が詰まっていてはいかんということで分解して清掃することにしました.で,廃棄予定のメッキ剥がれのあるキャップについても同時に分解して部品取りに利用出来るところがあれば有効活用しようと考え,同時進行で作業をおこなったのでした.

でいきなりものを並べてみてびっくり!全然形状が違うのです.表向きはメッキの有無の違いのみであるかのように見えて,その裏側は一瞥しただけで違いがわかるのです.なんでこんなにも違うものが同じタンクにくっ付けられるのか不思議なんですが,少なくとも両方とも空冷GPz用ということで単体またはタンクごと入手したものです.

よく見ると双方ともタンクの給油口に入る部分はほぼ同じで,カンヌキの位置が合致しています.まあ冷静に考えても空冷GPzの場合メッキのかかったタンクキャップなんて見たことないですし,これは他車流用かもしれません.そうなるとカワサキはこのタイプのタンクキャップに少なくとも二種類のバージョンを用意していたということで,その理由がトラブルによるものなのか単なるデザインによるものなのかは今となっては確認出来ません.些細なことではありますが,知ってしまった以上不安をあおるトピックであることは間違いありません.あ〜,知らなきゃよかった.

さて肝心の使う予定のタンクキャップの方ですが,表向きのヤレ具合に比べ,中身は一度オーバーホールされているようで綺麗なものでした.これを再度組み立てなおしタンクに取り付けて,あとは各種メーター表示部を取り付けて作業は終了.なのですがここでひとつまたご報告が.っつーても私は以前から少しばかり感づいてはいたんですが...

空冷GPzは750と400に対して1100のタンク上のメーターケースの大きさがまったく違うのです.確かに750と1100でタンクの長さが大きく違うことには気づいてはいましたが,その長さをこの部品が吸収していたのですね.まあ,このメーターの奥側のスラント部が2倍程度長くなっているということで,メーターとしての視認位置から考えると,この長さの違いの分だけ1100はハンドルが遠くにあるということがわかります.こういったところでも1100のタンクの長さがいかに車体にイメージに影響を及ぼしているかということがわかりますね.

ということで心配して本来ならば使わないものまで分解して得た知識は何の役にも立たないのですが,あまりに役立たない感じだったのでついつい紹介してしまった私なのでした.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT