ブレーキ周り(その2)

超思わせぶりな終わり方の前回で,さんざん気を持たせてしまいましたが,問題点というのが意図していなかったところからのフルード漏れです.

写真では見えにくいかもしれませんが,レバーがカチッとした感覚で握れるようになってからは,右側のフィッティングの角度を変えられるアダプターの抜け止めピンを入れる穴のあたりから,結構周辺に垂れるほどに漏れています.はじめ地面にシミができていたので,作業でこぼしたのかと思っていたら,見る見るうちに拡がっていくのでギョッとして見てみたらこれでした.う〜ん,ことごとくトラブルに見舞われるわね〜.

で,どうするか考えたのですが,幸いにもこの右側のホースは少し長めにしたので,このアダプターをそのまんまバンジョーボルトに変えてしまえばいいやと考えました.まあ一旦抜いてしまうとオリーブにかかっていた圧が抜けることでそこからフルード漏れが発生する可能性もありますが,ここは少しチャレンジ精神を発揮してもよいところでしょう.ということで,他のホースについていたバンジョーボルトをこれと入れ替えて再びエア抜きをしたところ,一切オイル漏れはなく,なおかつカチッと感が得られたので,フロントの作業はこれにて終了.めでたしめでたし.

次はついでにリアに行きますが,こっちは特に今回はステンメッシュ化もしないでひとまずついてきたリアキャリパーが使えるようにします.というのもリアキャリパーはフロントと同じで,パッドを押し広げたらそんなに抵抗もなく広がったので,特にレストア作業は不要で,清掃ぐらいやれば使えるかと考えて,しかもリアブレーキはそんなにカチッとしていなくても良いと考えたがゆえに,ひとまず簡単に仕上げようとしていたわけなんです.

簡単に済ませようと言っておきながら,元々のリアブレーキのどこに問題があったかというとリアブレーキマスターです.前回のGPz400Fではこのマスターがかなりやられてしまっていて,しかも交換部品が新品で入手不可という事実に愕然とした記憶がありますが,今回のリアブレーキマスターはそれよりひどい状態で固着が治らないばかりか,相当な汚れ具合.もうこれを利用するつもりは毛頭ございませんな状態であったために,既にリアブレーキマスターは1式入手済であったりします.そのブレーキマスターは動きもスムースで見た感じフルード漏れなどもなさそう.いい買い物したな〜なんて思いつつマスターのみ交換してさてエア抜きをば...

と,ここでまたまたトラブル発生.なななんと,エア抜きビオレちゃんを取り付ける前にブリードバルブを緩めようと力を入れたところでにゅるんという感覚と共に,ブリードバルブがネジ切れてしまったのです.それもきれいに面一になるような感じで抜けたのでこれはもう救済不可能.せっかく使えると思ったブレーキキャリパーがお釈迦になってしまい落胆する私.

でもその裏で実はそこまでへこたれなくても良い事情があったりします.実はマスターを入手するときにホースとくっついてキャリパーも一緒に入手していたのでした.要は車体についてきたキャリパーをマスターにくっついて入手したキャリパーに入れ替えれば済む話.でもなぁんだ簡単じゃ〜んとだけ手放しで喜べないのは,本来はいらないはずのパーツを入手してしまっていたわけで,もしここでキャリパーを壊さなかったら詰まる所無駄な買い物をしてしまったことになっていたわけで,決して褒められた話ではないわけです.

そんなこんなで無駄な良心の呵責を感じつつも元のキャリパーを外し,パッドを流用しようかな〜なんて一旦外してものを見てみたら,やっぱりこっちも相当やられていまして,流用は断念.幸いにも少し薄くはなっていますが,購入したキャリパーの方にもちゃんとパッドがついていますので,今回はこちらを使用し,いくらなんでもブレーキ部品でここまで冒険することはできないので,錆々のパッドはおさらばすることにしました.

気を取り直してキャリパーを取り付け,ようやくエア抜きを開始.こちらもものの2分でフルードがチューブに流れだし,ビオレを外してブリードバルブの開け閉めとペダルの押し込みを連動させたらすぐにカチッと感が出てくれました.それにしてももう5年以上使っているチューブが汚くって,中にあるフルードがすごく汚れているように見えますね.まあキャリパーの中を都度清掃とかしないので初めは汚いのが出てきますが,その後は綺麗なのが出てくるはずなんですが….

ということでブレーキが前後完了し,これで車体の引き回しも随分と楽になりました.でもまだまだやることがいっぱいあるんだぞっと.(←そのテンションなんやねん)

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