フロントカウルとその周辺(その1)

次はそろそろ大物に行こうと思います.フロントカウルです.フロントカウルは実際長期在庫があったわけではないので,車体についていた割れたカウルをそのままつかうか,新しく買って流用するかのどちらかなのですが,割れたカウルが結構な範囲欠落していて,2ケ1にするにしても結局場所を取るだろうということで,新たに軽い補修で使えそうなものを購入する方針にしました.で,そんなに安くはなかったのですが他にも流用できそうなASSY状態のフロントカウルを入手できたので,室内保管はまたスペースを取るだけだからと早々に車体に付けておいたのです.

モノは海外仕様のもので色は赤,下周りや縁の部分に割れがあったりしますが,総じてきれいな代物です.これをライムグリーンに仕上げてしまうのは少しもったいない気もします.車体に取り付けてみて,今回はスクリーンまでついたものを購入したので雨除けにはよいのですが,どうもホイールの赤,先だって塗装しておいたフェンダー,またこの赤いフロントカウルの3つどもえでまるでちんどん屋さんのようなきらびやかさを呈しております.ちょっとこれはいただけないので,いち早くフロントカウルをライムグリーンにしてしまいたい衝動に駆られました.

まず補修です.下周りの割れというのはマウント部分が右側だけ欠落してしまっていて,通常の人はここまでだったら補修したがらないレベルかも知れません.私の場合,今回の割れてしまっていた車体に元からついていたカウルの左側がちょうどこの欠落した部分と同じような形状でカウルステーには残っていたので,これを利用して補修しようと考えたのです.まあ右と左の違いがありますので,なにやら表側にのみ出っ張っているフランジ形状が表裏逆になってしまいはしますが,そこまで細かいことは気にせずやっていきます.そのような補修に流用できる材料があるとは言っても形状がぴったり合うわけではありませんので,その欠片を欠落部の形状に合わせてニッパとやすりで成形していきます.一部足りない部分もありますが,ここには補修用のボンドで肉埋めします.ということでエポキシ接着剤,パテ,裏側からはグラスマットを駆使して下周り補修の出来上がります.これに加えて上周りもミラーの取付部や,ハンドルの逃げ部に割れが走っているところがありましたので,適当に削って接着剤の入るV溝が形成できたら接着,裏側からグラスマット補強をして表面にはパテを持ってひとまず塗装前の作業が終了.まあここらへんはウィークデーの空いた時間を利用してゆっくりやったので,簡単には書いていますが乾燥など入れたらほぼ1週間かかっています.

塗料については今回フロントカウルということで結構な面積になるのでライムグリーンを買い足さなければいけません.だいだいデイトナのライムグリーンを使うのですが,普段だと近所のバイク用品やさんに行かざるを得なく,しかも結構なお値段なのでどうもそのまんまでは悔しいような気がします.別の安く調達するすべはないかと物色していたところ,会社ではさんざんお世話になっているモノタロウの個人向けwebというのがあって,そこでは3000円以上で送料無料ということでなんとこのデイトナのライムグリーンの取り扱いがあるということがわかりました.2本でちょうど3000円を超えるので,今回にぴったり.ひとまず2本のみ購入してみました.モノは2日後には届き,結局近くのバイク用品やさんで買うよりも安く調達できてしまいました.個人向けのwebを見てみると商品構成に多少の片寄もありますが,大概のものはそろっていて,工具なんかも幅広く取り揃えています.こりゃ超便利なので今後使わないと損だわ〜. .

サフェイサーまでは前の週に済ませておいたので,今週はライムを上塗りするだけ.ということで,まだ少し暑い季節でもありタレが心配ではありましたが,曇っているタイミングを見計らって作業です.デイトナの小さい缶ではなく大きい缶なので頻繁になくなることもなく,前余った分と今回購入した1.5缶程度使った感じでライムは終了.あとはクリアを乗せて,ぼかし剤を塗ったら結構な艶が出たのでここから2週間乾燥させます.

乾燥の後,左右のデカールがないのでカッティングシートで代用します.前回はAMAに出ていたGPz750のレイニー仕様を忠実に再現したのですが,あれだとこの部分のデカールが細すぎて目立たないので,今回は少し幅広目にしました.真ん中にゴールドのラインを入れたんですが,少し曲がってしまいましたね.貼りなおせばいいんですが,ここらへんは付けてしまうとわかりにくいところなので,そのまんまにしておきます.この上にクリア吹く予定もないので,また車体に付けてどうしても我慢できなかったらまた貼りなおしましょう.

で,車体に付けたいのはやまやまなのですが,このほかにも周辺でやる仕事がいっぱいありますんで,そちらを次回紹介しますね.

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