メーターのお化粧

フロントカウルの周辺をいろいろやったくせにスクリーン,インナーカウルなどまだ車体に取り付けていない理由というのがメーターです.メーターはモノとしてはちゃんと動くレベルで,タコメーター以外は動作確認済.問題はその外観です.以前のレポートのとおり文字盤が緑がかっており,流石にこれではみすぼらしい.なんとかしなければいけません.

文字盤の緑っぽさという点では速度計が結構無視できないレベル.タコメーターはう〜ん,微妙かな〜?GPz400,GPz400FのメーターASSYはそうヤフオクでも高くなく,新しく黄ばんでいない中古を購入して丸まんま交換もありかなと思ったのですが,それだと結局黄ばんだメーターが手元に残ってしまいます.文字盤だけが格安で出ていないかな?と思ってもそうは問屋が卸しません.ジャンクメーターも肝心の文字盤が割れていたり同じく黄ばんでいたりでなかなかおめがねにかなうものが見つかりませんでした.

で,考えた挙句,ひとまず文字盤をリフレッシュする方向でいくことにしました.ヤフオクにはホワイトメーターのシートを売っていたりしますし,それを利用するのも手かな?と.でもよくよく見たらお値段がメーターASSY買うのと同じぐらいしたりします.う〜,これでは本末転倒だわ.ということでどうせ黄ばんでしまった文字盤なので失敗しても悔いなしということで自らの手でリフレッシュする方針に決定.

早速分解.といっても以前状況確認のため開けているので,2回目なんですがもうここらへんは前回のGPz400FもGPz1100空冷もあと付加的に入手したものも散々開けているのでいわばニンジャのメーターの次に勝手知ったる存在になっていたりします.ただ,ニンジャのものも含めて再利用前提で文字盤を外すのは初めてだったりします.破壊目的や部品取り目的だったらあるんですけど結局外した部品を再利用することなくそのまんまになってしまったケースばっかりだったもんで.文字盤を外す際は100km/hに針を合わせ,後ろのカップのようなパーツと近傍のパーツに合いマークを付けておきます.そしておもむろに細めのマイナスドライバーを針の中心に差し込み,ネジの頭を利用しててこの原理で針を外します.ここらへんは手順を説明しているwebがいっぱいあるのでそちらを参考にしてください.ごくまれに100km/hとかで合わせるのではなく,ゼロ点の当て棒を外して,ぜんまいバネの無負荷状態になる位置でマーキングする方法を紹介している方がいますが,無負荷の位置は針の摺動抵抗が重めの場合は毎回変わってしまいますので,私の場合は100km/hにあわせることにしました.こうやって文字盤を外してみて改めてみると見事な緑っぷりです.

文字盤をやんわりと清掃,脱脂したら文字,メモリ,赤の部分をマスキングします.文字については四角くマスキングテープを切りぎりぎりの大きさより少し大きめ,メモリについても同じ感じで少し大きめを狙ってマスキングします.文字盤の上に直接刃を当ててしまうと後で傷になって残るので,デザインナイフで切りだし,それを位置を合わせて貼るという作業です.もう年齢的なもんで目が老眼に逝きかかっているので細かい作業がすこぶる苦手になってきています.歳を痛感しながら格闘すること約30分.ようやくマスキング完了.まあちょっと大きめ過ぎるところがあったり ,剥がしやすいようにとはみ出る部分を作ったんですがそれが汚らしかったりしますが,そこらへんはご愛嬌です.ちゃんとやりたい人はここでやり直しましょう.私は30分以上精神集中ができなかったのでここまで十分やったさ的なノリで次に進みます.

塗装はあまりマスキング境界が目立たないように厚塗りにならない程度を狙い,艶消し黒を塗りました.乾燥させたらサササッと組み立てて見栄えをチェックします.メーターケース越しだと荒が目立ちにくくはなりますが,やっぱりマスキングの際が良く見るとわかってしまいますし,黒い部分はところどころムラになっています.まあ車体に付ければ目立たないレベルですし,実際タコメーターの方はこれはこれで許容と判断して手を付けずにいるので,まあ全体的には車齢なりのやれ具合を演出したということでご容赦ください.ということでパーツの増分がゼロで済んだのでとても達成感が高い作業なのでありました.

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