マフラーなどの塗装

さて火入れがなんとかなったということで車検取得に向けての作業に移ります.といっても今回は車検の項目そのものではなく,ちゃんと車体が美しく見えるようにその工夫です.というのもこの車体,エンジンは元の錆々長期放置車から,マフラーは前回のGPz400Fのときの美しくなくって使わなかったマフラーです.要は下周りが劇的に美しくないのです.

で,エンジン,マフラーの塗装をしましょうということですが,双方ともこの期に及んで車体から外して塗装するなんて私の性分からして絶対に無理.マフラーもエンジンも外側から見えるところだけ,他はマスキングして塗装してしまうことにしました.まずマフラーですが ,マフラー表面の恐らく自家塗装の層を除去します.ところどころ浮き上がったりしているので,下地が結構腐食しているのではと心配したのですが,結構中目のペーパーを当てたら写真のような感じにまできれいになりました.普通ボツボツと腐食が現れたところで自家塗装とかするんですが,このマフラーは単にきれいだったんだけど一旦純正塗装を落として自家塗装してしまったような,なんだかわからないいきさつを経ているようです.

で,後ろまわりはどうせ見えないですし,どうもこの汚い自家塗装も裏側は行きわたっていないので,車体側には新聞紙でかなりいい加減にマスキングします.この状態でミッチャクロンで密着を上げて,耐熱艶消し黒で塗装します.

ミッチャクロンが載っているとはいえ,なかなか隅々まで色が載らず,結局8〜9回塗りしてこんな感じになりました.一応持ちのことを考えたらクリアも塗っておきたいところですが,あいにく耐熱クリアがないのでこのまんま行きます.それにしても昔のAMAスーパーバイクで良く見たマフラーの色ですね.テカテカもいいですが,これも違った趣きです.なお,マフラーが途端にきれいになったので,今度はブレーキディスクの錆が一気に目立つようになってしまいました.う〜む,困ったもんだ.

ジェネレーターカバー,スプロケットカバーも酷い有り様でしたので,これもやってしまいます.部分的に剥げてしまって,その部分はかなり腐食していますので,剥離→研磨→脱脂→塗装として,マフラーの重ね塗りしている合間合間に作業を進めました.ここらへん並行して作業が進められると効率がすこぶるいいんですよね〜.結果的にはまあまあの出来になりました.ひとまず今回塗った分ではマフラーよりも熱くなる場所なんで,耐熱塗料が持ってくれるのを祈るばかりです.

最後はコイルカバーです.これは最後の最後まで純正でいくかBEET製のまんまいくか悩んだところですが,最終的には純正っぽさを残しながらBEET製を流用するということで,そのまんま黒塗装することにしました.実はゴールドのまんまでもよかったんですがあまりにも腐食がひどく,ゴールドの耐熱塗料もそうそう売っていないのでこのまんまだとその綺麗でないところが強調されるということで,ゴールド層を剥離したり,下周りの削れているところのささくれをそれなりに取ったりしてからジェネレーターカバーと同じように塗装しました.なお,純正っぽさを出すためにBEETの浮き彫り部分は黒に沈めてしまっています.ちなみにマスキングするにはしたんですが下周りが風で浮いてしまって,マフラーにちょっとかかってしまいました.まあフラッシュたいたら写真では目立ちますが,見た目はほとんど見えないんですが.

ということで,見た目はすこぶる改善しました.あと何しようかな〜.

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