バッテリ(自作12A-AK)

さて火入れ目前という感じですが,ここでバッテリを調達しましょう.GPz400Fのバッテリはセンサつきの12A-AK.昔ニンジャのときにセンサつきのかえって高いバッテリを入手してしまったことがありましたが,今回はその高いセンサつきが標準ですので,これを何とかせねばなりません.ちなみに車体に一緒についてきたバッテリですが,外観は結構真新しい感じがしますが,一回完全放電してその後電極が腐食して倒れているようで,電圧がなく,完全に導通してしまっています.したがって充電することも出来ず利用できる可能性はゼロ.

まずヤフオクで探しますが,センサつきの新品を売っているところは皆無.中古で出ているケースも極々たまにありますが,その程度は知れませんのでいつまで使ええることやら.そんなのを購入してはだめ!ということでヤフオクはやめて,いろいろな輸入パーツやさんやなんかを徘徊しても同じく皆無.どうもセンサ付きとなるとその必要としている車体の流通量自体が減っているため完全な廃番扱い.これが大手の国内バッテリメーカーであればそれがまざ残っているんでしょうけど,そんなのを購入する気は微塵もないのが私なのです.

上記のような状況を鑑みてあれこれ思惑を走らせます.まず12A-AKは購入不可ということでセンサなしの12A-Aを狙うことにします.で,センサをあきらめるかどうかですが,せっかくインジケーターにこだわりタンクを仕上げたわけですから,バッテリアラームを出せるものであれば出したいのです.ということで出した答えは,12A-Aを購入して,センサは車体についてきたジャンクバッテリから移植するというもの.車体についてきたバッテリはユアサ純正なのですが,購入するバッテリは間違いなく中国製.ここでセンサのついたキャップが流用できるかどうかは将にギャンブルなのです.

ということで,このキャップが合いそうなものを物色して購入するかというと,オークションの写真などでは明らかに解像度不足.そのためキャップのサイズにはまったく気を回さずにまたまた価格のみで購入するターゲットを決めてしまいました.物は送料含めて約3000円台中盤.ニンジャの14L-A2とほぼ同じ価格でありました.番手でいくと14が12になって値段が同じぐらいなので,なんだか損した気分.

さて到着したバッテリですが,肝心のキャップのサイズがユアサのものよりも大きいみたいです.ユアサは8mm,謎の中国製は9mm.逆だったらユアサのキャップをちょっと削って圧入してやろうと思ったのですが,それも適わず次の手を考えます.そこで目に付いたのが,同梱されてきたビニールチューブ.これをユアサのキャップに無理やりかぶせて径を合わせられないか検討しましたが,どうもチューブが分厚すぎてだめ.でも個々でくじけては男が廃る.このかぶせたチューブの表面を出来るだけ均等になるように削っていき,押し込めるようなサイズに落としていき,ついに黄色いセンサ付キャップを緑のキャップに並べて押し込むことに成功しました.ちなみにこの状態で希硫酸を注ぎ,そんな長い時間ではありませんがバッテリを横にしてここから希硫酸がもれてこないかを確認.ひとまず大丈夫そうでこれはこのまま行くことにします.

で,キャップを一旦緩めて補充電.車体に載せて電装系が生きているかを確認.センサの効力は間違いなく機能しているようで,バッテリのワーニングは消えました.でもタコメーターで電圧を確認しようとしたところ,全然針が動きません.バッテリで一難去ってまた一難といった感じ.とりあえず新たな問題がわかったところで,お次は火入れですが今回はここまでもう夜になってしまいましたので終了です.

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