電装の不具合対応(その1)

メインスタンドが使えるようになって,心置きなく作業が進められるようになったわけで,その作業第一弾はハーネスの組み込みです.ハーネスは車体といっしょについてきたものですが,配線が切れていたり,端子が外れてしまっていたりしますので,補修が必要です.まあ,これは車体に付けたあとでも出来るということであとで対応します.

ハーネスは実際どのようにフレームの周辺を這っているかを確認できているわけではないので,バッテリーボックスやリアフェンダーを仮取り付けして隙間を探しながら這わせていきます.タンク下はどうしてもフレームの下を通すはずなのですが,スイッチボックスなどへのコネクタが,イグニッションコイルのあたりに来るらしく,ニンジャなどとはかなり違うレイアウトになっています.

大体ハーネスを這わせたらハンドルスイッチなどを仮に付けて長さを確認します.といっても400F純正でいくか,ゼファー流用なのかはたまた違うものを使うかわかりませんので,いろいろ付けてみて確認すると,400F用はゼファーや手持ちのニンジャ用などに比べると,やはりそのコネクタ位置によるものなのか非常に長くなっており,どうみてもゼファー用をそのまま400Fに取り付けるのは無理そうです.下手な延長をして不具合を生んでしまうといやなのですが,ここはまだハンドルにはゼファーのスイッチを仮付けしたままにしておきます.ハンドルスイッチはかなりお気軽に考えていたところなので,これはちょっと方針検討をしなければいけませんね.

テール周りでは,ウィンカーのギボシが,カワサキ以外の汎用品に取り替えられています.カワサキのウィンカー用ギボシは以前50セット箱を購入したのでそれを使って,これらのギボシを4箇所入れ替えます.こんなところも在庫を持っている強みなんでしょうけど,このギボシセットは約5年ぶりの登場.こんな登場機会の少ない部品を在庫しているのもいかがなものかと家族に責められてしまいそう.

気持ちが一瞬くじけそうになりながら,テールと,バッテリボックスまわり,リレー関連,イグニッションコイル周りのコネクタ位置を鑑みて大体の位置が決まったら,ハーネスを各所でタイラップで車体に固定していきます.

そしてリレー,レギュレーターが取り付けられているプレートをつけようと思ったのですが,ここでフレームの不具合に気づきました.というか以前入手したときに気づいていて,今になって再び思い出したというのが正解なんですが,そのプレートを取り付けるネジ穴に折れたネジが入り込んでいるのです.しかもかなり錆びてしまっていて,マイナスのタガネを打ち込んでマイナス溝を作って回してみてもびくともしません.本来なら塗装をかける前にやるべき作業なのですが今の今まで忘れていたものは仕方がない.

ここは慎重に下穴分のドリルをあけ直し,新たにタップを建てる方法をとります.先ほどのマイナス溝のど真ん中にまたセンタポンチを打ち込んで,センター穴にしたら,それ目掛けて電動ドリルで下穴5φ穴を明けます.かなり気合を入れたので,この穴はかなり中心に近いところにあきました.M6タップを明けていきます.1回転もしないうちにネジのねじ山の残骸がタップの溝に入ってきたので,ここでその出来上がった溝に沿ってタップを通します.慎重の作業のおかげもあって,ここのネジ山はほぼ元の状態に復旧できました.

ネジが取り付けられるようになったら,プレートを取り付け,リレーなどを取り付けます.ここでもひとつ問題発生.GPz400Fはこの部分にウィンカーリレーとハザードリレーが取り付いているのですが,ウィンカーリレーを取り付ける板金のステーがありません.車体と一緒に購入したつもりでいたのですが,どれだけ家捜しをしてもこの部品が見つからず,しかたがないので代案を考えることにしました.

ウィンカーリレーはプラスチックケースであり,ゴムを介してステーに取り付けられるように爪がついています.この爪にゴムがついているのですが,このゴムを外して爪をそのままヒューズケースの収まっている箱状の部分の縁に引っかけてしまえば何とか取り付くと考えたのです.見れば爪の幅とそのヒューズケースの収まっている箱の縁の幅がほぼ同じ.まあ,間にゴムを介さないことで,電装部品に直接振動が加わってしまう懸念もありますが,それを除けばなんと合理的な発想.

ということで,リレー周りの電装トラブルは収束したのでした.でも400Fは古いこともあってまだ電装の問題点は続くのです.とほほほ.

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