電装の不具合対応(その2)

ハーネスが大体引き終わった状況ですが,それでも電装の不具合はまだまだ目白押しです.まずイグニッションコイル.これは車体についてきたものの中にゼファーのまだ柔らかいNGKのプラグコードの付いたイグニッションコイルがあったので,それを付けようと考えておりました.

でも,ゼファーのイグニッションコイルというのはニンジャやGpz400Fとは1世代違うようで,その外観,作り方,取り付けピッチが異なります.まあ前者2つは何とかするとして,取り付けピッチが違うのはいかんともしがたい.測定したところ20mmばかりゼファー用が短いので,この部分を埋めるステーを作ることにしました.といっても材料を買ってくるわけではなく,手持ちの鉄製の穴の一杯明いたステー材(ちょうど20mmピッチ)を1ピッチ分で切断し適当に面取りをしたものをステーに使います.もちろん錆が発生するといやなので,ナットで締めこむところをマスキングして,他は塗装します.

取り付けてみて,どうも#4のプラグコードが少し短いようで,若干根元の曲率が強いようです.これはあまり好ましいものではないので,火入れまでになんとか修正したいところです.まあ,今回はプラグをそのまま露出したまま車体を屋外に放置し続けるのがいやなので仮にこのプラグキャップをかぶせておくことにします.実際見栄えからいくと,黄色いコードがタンク下からちょろっと見えるのはどうも私の趣味ではないような感覚になってきました.またこのステー延長が走行中コイルに微妙な振動を生んでしまい,電気的,機械的な不具合を生んでしまう可能性もあるので,いざやってみたところで少し自信がなくなっている私でもありました.とにかくここはまだ課題があるということですね.



さて,電装ということで車体の下回りに目を向けて見ましょう.400Fの場合,ステップあたりから下回りに向かってオルタネータへ,ニュートラルスイッチ,油温センサへの配線が伸びています.オルタネータへの配線はいいのですが,そのほかの2線は途中のコネクタから先が存在せず,これを何とかしなければいけません.まあ,こんな部品新品で購入してもそんな値段にはならないのでしょうけど,手持ちに何かしらある場合はそれを流用しようではありませんか.

実はこのニュートラルスイッチと油温センサの配線は以前1000RXのジャンク部品セットの中に見かけたことがあったのです.恐らくエンジンを購入したときにそれぞれが配線の根元でちぎられていたもので,それぞれギボシがついておらず,普通の人だったらそのような配線は捨ててしまうはずなのですが,こんなのが残っているところが私がすでに普通の神経の持ち主ではない証拠ではないでしょうか?

まずそれぞれの長さを車体にあてがって確認です.やはりそれぞれ大型車のものだけあって400Fよりは長い配線であるようで,千切られた状態でぜんぜん長さは足りそうな感じです.流用可と判断し,適当な長さに切ってギボシを取り付けます.

まずニュートラルスイッチですが,こっちはどうも1000RXのスイッチと400Fではスイッチ側の端子径が異なるようで,取り付けてみたところブカブカで固定できません.でもこの端子は切り込みの入った円周状の板金なので,少しつぶして再び挿入してみたところきっちりとはまるようになりました.油温センサのほうはこれは共通部品らしく同じサイズ.ネジを締めてきっちりとブーツをかぶせておきました.

ということで,とりあえず課題のある箇所もありますが,バッテリをつながない状態での電装系の問題点はひと段落.

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