電装の不具合対応(その3)

以前いろいろと対応した電装の中にもまだやり足りないところがあったので,まとめてやってしまいました.

まずはスイッチまわり.実際スイッチ周りは仮にゼファー用と思しき物を付けていたのですが,GPz400Fの純正との違いが多く,これを配線組み換えなどで対応するのが非常に面倒に感じていたのです.ざっとですが下記のような相違点があります.

<左スイッチ>
・400Fにはチョークレーバーがない
・400Fのクラッチレバーのスイッチが旧式
・コネクタがゼファーは9ピン+4ピン,400Fは9ピンx2(一部空きあり)

<右スイッチ>
・機能的にはそんなに大きな違いが無いが,コネクタのピンアサインが違う.

あとは空冷GPz系とニンジャ以降の車種では大きくそのスイッチ形状,位置などが異なります.スイッチASSY自体の重さも全然違い,ゼファーのもののほうが軽いので,出来ればゼファーのものをそのまま使いたかったのですが,あとあとスイッチのために発生するトラブルなどを想定するとかなり面倒な状況が推測できるので,ここは手持ちの400F純正を使うことにしたのです.

純正を使うからといって,それがすんなりポン付けできるかというとそうではなく,手持ちのものは右スイッチのライトスイッチが折れていたり,どう動かしても左のウィンカースイッチの動きがすこぶる悪かったりしますので両方ともを一度あけてみて,部品を交換するなりしないと使えない代物なのでした.

で,交換する部品はどこから調達するの?ということになりますが,既にスイッチ本体は程度の良いものを入手済み.スイッチ本体はということですが,要はハーネス部分に難があって途中でぶった切ってコネクタなどを流用されてしまったものを入手済みというわけなんです.こちらから部品をとって2コ1をすれば,なんとか良品が一揃い出来上がるという寸法です.

で,空冷GPz系のスイッチボックスをばらすのは初めてだったりするので,はじめは恐る恐るです.まずライトスイッチの移植ですが,これは内部のネジがいように多いような気がしましたが,何のことはない円弧状の端子受けを取り外すのに必要なネジは2本だけだったりするのでとても簡単.今回は移植ということで両方をいっぺんにばらし,交換した後はいっぺんに組立と仮組みをしておかなければいけないので多少の時間はかかりましたが問題なく終了.いろいろなスイッチもついでに外したので,赤いボタンを赤い塗料でタッチアップしたり,ケースに黒塗装を載せて紫外線で白んでいる状況を少しでも改善しておきました.

左も分解してみましたが,どうやらウィンカースイッチのスライド接点がもう磨耗してしまっていて,これは接点のみを移植.ちゃんと動作するのを確認して同じくお化粧をして作業は終了.確かに重いだけあって,各スイッチのつくりは非常に頑丈で,ばらしをやっていてパーツそのものを壊してしまうとかいった心配が余りありませんでした.ニンジャ以降のものはちょっとしたことで部品をなくしたり壊したりという心配もあったのですが,こんな明確な違いがあるものとは.ただセルスイッチボタンを下側から留めているネジは小さすぎてネジの頭がなめてしまっていましたが...

お次はプラグコードとコイルです.コイルは以前ステーを噛ましてゼファー用のコイル+NGKのコードのものを使用する予定でいましたが,どうも黄色いケーブルが気に入らないのと,コイルが違うと点火タイミングに差が生じるようなので,こちらも400F純正を使用することにしました.手持ちの400F純正のコイルは,どれもコードが完全に硬化してしまっており,これらは交換しなければいけません.ということでいつものテイラーシリコンコードを1m購入.

ニンジャとの違いはその長さもそうですが,水冷,空冷の差そのままのプラグキャップです.ニンジャのプラグキャップは長いゴムの部分にスリーブかかっていて,コードとキャップの間はゴムがきゅっと締まっているので隙間が開かないのですが,400Fの場合はキャップ自体がプラスチック製であり隙間が開いてしまいます.これはふさいで行いといけないのですが,これほど大きな熱収縮スリーブを持ち合わせていないので,隙間を接着剤で埋めることにしました.あとはニンジャのときとまったく同じ作業でプラグコードの組立作業は終了.

で,車体への取り付けですが,どうももともと純正状態のコードに合わせたにもかかわらず,4番とかが少し短いようでちょっとコイルから出てすぐのコードが曲率きつく曲がってしまうのでちょっと心配.まあ,これはもし実際火を入れてみて問題になりそうであればまた修正しましょう.

ということで電装はもう完璧となるのか?乞うご期待!

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