フロントタイヤのエア漏れ修理

思い出しました!まだやらないといけないことがありました.フロントタイヤです.フロントホイールは車体と一緒に購入したものですが,タイヤはそのホイールについてきたもので,BT39の2部山といったところのもの.まあひび割れなんかは無いので,ここは渋ちん根性でそのまま使うつもりでおりました.これを車体につける直前にエアを入れて,車体をくみ上げたところしばらくしてエアがほとんど抜けてしまっていました.なんで?ということで,エア漏れの確認をしたのですが,タイヤ表面は特に破損や穴も無く,バルブもOK.となるとビードから漏れているのかしら?ということで,ホイールとの当たり面に石鹸水をつけてエア漏れをチェック.

すると程なくしてブクブクと泡が発生して来ました.ホイールの全周,両側につけてみると,見事に右側はほぼ全周にわたって,左側は4箇所からエア漏れが確認できました.う〜む,こりゃどうしたもんか.

一応ビードからのエア漏れということで,走行には難がありますが,日々の作業には取り回しが重くなる以外のデメリットもないので,今まで手付かずだったのです.火入れも終わったというのに,このまま走り出してしまいそうな時期になって思い出すあたり,かなりお間抜けですね.

実のところはこうやって放置しているうちに石鹸水が浸透してなんとかエア漏れが自然治癒してくれることを密かに期待していたのですが,最近になってエアを入れてみても明らかに以前よりひどくエア漏れすることがわかりまして,観念したという事情もあるにはあるのです.

ということで結果的には重い腰を上げることになったのですがそれでもタイヤを買うわけでも無く,ひとまずビードの状況を確認せねばなりません.まあビードのあわせが悪い場合はホイールとの間に異物が入っているケースと,ビードが破壊しているケースの2種がありますので,ビードが破壊されてタイヤを新しく買わなければいけないかどうかをはっきりさせます.

早速週末の朝からフロントヘビーなGPz400Fのフロントをジャッキアップします.以前は後ろにかなりなウェイトを抱かせないとフロントが上がらなかったのですが,今回はマフラーがある分フロントがちゃんと持ち上がってきました.キャリパーを外し,アクスルなどのネジを緩めたらホイールを外します.ここで一回破壊されたビードブレイカーを持ち出してきます.タイヤからほとんど残っていないエアーを抜いて,特徴的な赤い長めのレバーを手で下ろしつつビードを落とします.少しはじめは固めでしたが,難なくビードが表裏とも全周に渡り落ちました.

ここで,ビードとホイールの隙間が一体どうなっているかを確認します.体重を掛けてタイヤを押し込み隙間を観察していると,所々にどう考えても最初っからあったとは思えないごみのようなものが隙間に入り込んでいるのがわかります.細かい砂のようなものもありますが,かなりボリュームのあるごみもあって,こりゃ想像だにしなかった様相です.まあ想像するにタイヤを嵌める時の石鹸水みたいなのを刷毛で塗りこんだときにその刷毛のようなものがぼろぼろともげて中に残留してしまったような作業内容が頭の中に浮かび上がります.

ということで,これらのごみを除去し,ウェスを突っ込んでひたすらビードとホイールを清掃します.完璧を期すために都合3周ばかりぐるぐると廻りながら清掃し,清掃が済んだら今度はジョイを歯ブラシで塗りこんでいきます.これを表裏ともに行い,虫ゴムを抜いてコンプレッサーでビードをあげます.パンパンと音を立ててビードが上がったらエアを一旦抜き,再度空気圧を見ながらエア充填.ここでホイールとタイヤの間にジョイを塗り,泡が発生しないかを確認.粟の無いのを確認したら車体に取り付けて,ジャッキダウンして終了〜.

なんとかこれでフロントタイヤがまともになり,取り回しも非常に楽になりました.その分ちょっと他のトラブルに気づいてしまいましたがそれは次回.それにしても2部山のタイヤを延命するためにこんなことして,本当に価値の無い作業だこと...

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