落札そして引き取り

入札するか否かの迷いの中,いろいろ調査してみました.まずGPz400Fにゼファーのエンジンを載せるとどうなるかですが,これが物理的に載せることは問題がないようです.フレームのマウントの位置も同じですし,特に突起もないので載るには載るでしょう.昔はwebでゼファーにGPz400Fのエンジンを載せるのをレポートしている方も多かったのですが,最近はめっきり減っていますし,そもそも私の調べようとしていることはその逆のこと.そんなわけで大した情報はないのですが,とにかく

・チェーンラインがGPz400Fとゼファーでは約12mm違うらしい(もちろん400Fが内側)
・ピックアップの配線や部品が違うらしい(詳細不明)

の2点があるみたいです.あとはパワーの出方が違うので給排気も一緒にいじってやらないとダメかも?という感じですが,そこはいつものあたって砕けろ精神がなんとかしてくれるでしょう.

そうなると,いつものイケイケ入札モード全開です.当日の夜はもうすでに開始価格から大きく値を上げている有様でしたが,直前入札の私ときたらかなりイケイケな値を付けて入札.あとは静観の構え.3回ぐらい自動延長になりましたが,私のイケイケ入札価格の上限ギリギリでなんとか終了.晴れて落札者と相成ったのでした.

出品者の方はとにかく早く手放したいようで,”ばらしを行うスペースを貸してもらえないでしょうか?”という私の不躾なリクエストにも好意的で,次の日曜日早速引き取りに上がることになりました.朝から工具とエアキャップ,クッション代わりのボロ毛布なんかを満載して出発.場所は南千葉の結構山の中.Googleで場所を定めてルートをたどります.少し道に迷いUターンをしながらでもなんとか入り組んだ道の奥にお家を発見.呼び鈴なんかもないようで,丁度おうちの中にいらっしゃったお父様にご挨拶して出品者の方となんとかご対面.

前夜にお友達とゼファーのほうのエンジンを下ろす作業をされたようで,出品写真と少し様子が変わっていましたが,もののほうはなんとか使えそうなレベル.ゼファーのほうは思ったよりは全然綺麗で,こっちに書類があったらゼファーを組んだほうが良いのでは?と思えるような感じです.でも私の心はそんなこと微塵も感じないわけです.出品者の方は空冷GPz1100をお持ちだそうで,現在ドッグ入り.400Fは若い頃乗っていたやつにゼファーのエンジンを載せて復活させようとしていたところにご家族の迷惑顔が耐えられなくなって出品に至ったんだとか.う〜む,いずこも同じなんですな.

ということで納屋の中に早速工具を店開きさせてもらって作業開始.フレームと足回りになっている400Fのほうは少しネジを緩めるのに不安定で手間が掛かりましたが,他は順調そのもの.ゼファーのほうもほとんど分解されているので,こっちもさささっと分解はすみました.それにしてもゼファーの部品と400Fの部品が入り混じっていろいろとあるもんだから,どれが商品なのかわからなくなってきました.”全部持っていってください”とのことだったので,それじゃあ遠慮なくと車に積み込んでいくことにしました.まずゼファーのエンジンをお手伝いいただいて例のごとくトランクに配置完了.あとはトランクには足回りを入れ込んでいきます.う〜む,こりゃ結構な量だわ.そうこうしているうちに出品者の方は紛失した筈のゼファーの書類を見つけることが出来たということで,ご丁寧に持ってきてくれました.これでなんと400Fとゼファーの書付きフレームを持って帰ることになりましたが,こんなんでホントにいいのかしら?ゼファーやるつもりはないので,結局転売するのみになると思うのですが,そんなのをうちに持って帰ると大変なことになってしまいそうな予感が...

ということで400Fのフレームを車内に入れることにして助手席を倒してエアキャップを敷き,ここに置いとこう.それにしても400Fのフレームを持ち上げてみて思いましたが,軽い〜.もうニンジャの前半分よりも軽いようで,車への積み込みもほんとに楽.ところが引き続いてゼファーのフレームを車内に乗せようとしたところで問題発生.ゼファーのフレームは400Fに比べるとズッシリ重く,よっこらしょという感じで400Fのフレームの横に乗せようとしたのですが,どうおいても助手席に上に400Fとゼファーのフレームが一緒に乗ってくれません.これでは持ち帰れませんので,出品者の方に今回はゼファーのフレームはあきらめることを了承してもらい,400Fのパーツとゼファーのエンジンのみを持ち帰ることとしました.

私も昔400Fに乗っていたこと,懐かしさ半分で組み上げに手を出してしまった旨をお話したところ,他にもいろいろ400Fの部品の足りない分を納屋から探していただけるとのことで,リアフェンダーなどが出てきたのでそれらも商品に含んでいただきました.でも,結構探すのが大変みたいだったので,適当なところで切り上げていただいてお礼を言って帰路に着きます.

帰りは助手席のフレームの上にテンと載せたなかなか美品なフロントカウルが落っこちて気やしないかとひやひやしながらコーナーリング中に片手を掛けておいたりしながらの帰路でした.さてうちに帰って収納です.今回は400ccとはいえほぼ1台のパーツをまとめてもって帰ってきたので大変な容量です.これを玄関の脇や庭に隠すような感じで収納していきます.小物については箱に入れて何度かに分けて車から降ろします.ゼファーの部品が混ざっているのでこれまた結構な量でして,玄関においたところがもう足の踏み場がすぐになくなってしまいました.とりあえず和室のほうに押し込めます.

そうこうしつつかなりな時間を消費して,さも何もなかったかのようにリビングに入ると,案の定かみさんはかなり怖い顔をしています.まあリビングから見ていたら結構大物を持って帰ってきたのは明らかですし,これは見てみない振りをしておくに越したことがないですな.この程度の波乱はいつものことです.(←かなり麻痺している私)

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