ハンドルスイッチ接点修理

タンクも出来上がったことだし,火入れの準備をしようということで車のバッテリにつないでチェックをしてみました.イグニッションをまわしひとまずニュートラルランプやオイルの警告はチェック.で,セルを回すといとも簡単にセルは回りました.う〜む,思ったより順調かも?と思ったのもつかの間,電装系のチェックを引き続き行ったところ,下記の3点の不調が見つかりました.

・右ウィンカーが後ろのみしかつかない
・ハザードが左のみがハイフラッシャーのようにつく.
・ホーンが鳴らない

右ウィンカーの件は右ウィンカーそのものを分解してみたところ,内部のアース金具をとめているネジが緩んでいて接触不良になっているようでした.ネジを締めなおして再チェックを行ったところ,ウィンカー動作は問題なくなりました.でも今度はハザードが4つともハイフラッシャーのように付くようになってしまいました.ある意味ハザードには2つのトラブルが影響して,その1つが解決できたにとどまっているということですが,これはハザードリレーなのかハーネスなのかバルブなのか,トラブルシュートは大変そうなので後回しにすることにします.

さてお次はホーンです.まずバッテリー直結テストをしてかなりけたたましく鳴ることを確認してからあらためてどこが悪いのかを確認しますと,ホーンの端子にテスターをつなげてイグニッションON状態でホーンスイッチを押しても全然電圧がこないことがわかりました.となるとスイッチが不良ということで,左ハンドルスイッチを外して室内でシコシコ修理することとします.

まず分解ですが,これは一度やっているのでほぼノータイムで全バラシ状態に近くまで持っていけました.GPz400Fはホーンとパッシングスイッチがスイッチしたの方でシーソー構造になっていて,レバーを押すとホーン,引くとパッシングになっています.この状態でハンドルスイッチASSYのコネクタ側でテスターを当てても他のピンはちゃんと抵抗値が1オーム以下までスムーズに下がるのに,ホーンについてはやっぱりばらつきます.これはやっぱりスイッチそのものが悪いはず.ホーンは全然ならなかったのですが,一方のパッシングはどうだったかというとこれがちゃんと切り替わりますので,このシーソースイッチ全体がダメなんではなく,ホーン側のみが接触不良になっている可能性が高いと踏みました.一応シーソースイッチはばらして中から部品が飛び出てきてしまうといやなので,ばらさずに外側から接点復活剤をそれらしいところに塗布してみたりしましたが,テスターを当てても抵抗値が落ち着きません.スイッチのクリック感で行くと少しホーンのほうが感触がよろしくないような気もしますので,接点がだめになってしまっている可能性もあります.ということでこのシーソースイッチをばらしていきます.

レバーを外し中を見てみると,どうやら2つのV字型の端子が千鳥に並んでおり,これがレバーの動きでそれぞれの向きに設けられた接点に当たることで接触するようです.でも良く見ると端子の接点部分は別に破損もしていませんし,相手部分も同じ.外してすぐの状況ではホーン側の端子が少しこけていたような感じがしましたので,中身を掃除して再びレバーを戻してスイッチに蓋をします.この状態でテスターを当てたところ,ちゃんとホーンの側でもテスターが機敏に動くようになりました.どうやらホーンのトラブルは接点の端子ずれが原因であったようで,これにて一件落着.

それにしても一回ハンドルスイッチはばらしているんだから,ちゃんと全部ばらして接点を確認してから組み込めばこんなことにはならないんですが,どうもあたって砕けろ精神がこのような2度手間を生むことになってしまいます.このハンドルスイッチを取り付けて再びバッテリにつなぎホーンの鳴りを確認します.ビーッとかなり煩く鳴り響くことを確認し,他のスイッチ関係の動作も確認.とりあえずハザード以外の動作確認は完了しました.ちなみに今回の作業では一応2度あることは3度あるということにならないよう,しっかりとハザードの接点確認とテスター確認を怠らなかった私なのでした.

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