キーセット

キーについては今回の車体はちょっと変なところがあって,メインキーとタンクのキーは共通で,それを開けるキーもあるのですが,まずヘルメットホルダーのキーシリンダ自体がなぜかありません.あと,ヘルメットホルダーとシートロック兼用のキーシリンダはあるのですがなぜか付属してきたキーではあけることが出来ません.ヘルメットホルダーは無くてもいいかな?と思うのですが,シートロックは少なくとも無いとセキュリティ上大きな問題.なので,これらをなんとかしなければいけません.

まずキーセットそのものを新しく購入しようということで物色しましたが,まず出品自体がありません.3ヶ月以上も網を張りましたが,GPz400F,F-Uともにそんな出品がてんでありません.GPz750,750Fはキーセットの出品がたまにあるのですが,どうもシートロックが違うようで流用は不可.GPz1100は流用できるようなのですが車体自体がもう既に激レアの域に達しようとしているわけで出品の確率は400Fよりも当然低いわけです.

こうなると根性なしの私はキーセットの入手をあきらめ,なんとかする方策を練り始めるわけです.まずメインキー,タンクキーはいいとして,その開かないシートロック兼ヘルメットホルダーをなんとかしようということで,とりあえず分解してみましたが,どうも鍵が開かない限りはキーシリンダを抜き取ることが出来ません.あと,このシートロック兼ヘルメットホルダーが使えたとしても,ヘルメットホルダーのキーシリンダ自体がないので,それを買い揃えていったとしてもキーが都合3本必要ということになりあんまり得策であるとはいえません.

ということで手持ちのシートロック兼ヘルメットホルダーのキーシリンダは救済せず,新たに購入することにしました.というよりもとどのつまりこういった検討をしている間にちょうどいい出品があっただけなんですが...

で,それはどういったものかというと,400Fのこまごまとした部品を一括出品しているのがあって,その小さい写真の中に兼用キーシリンダと,ヘルメットホルダの両方が含まれていたのです.まあ,他に含まれている部品の程度がかなりジャンキーだったのもあって,結構定額で落札できたのですが,問題はそのキーの有無.まあキーの有無にこだわっていたらそんなのはそれ狙いの人が他に現れるわけで,結果高くなってしまいます.案の定その出品物にはキーは含まれていなかったので,今度はキーを何とかしなければいけません.

何か勝算がありそうな言い回しですが,これが兼用シリンダーの件でいろいろ調べている中で,これについて可能性を見つけておいたのです.というのはキーシリンダのどこかに刻印されている記号を元にキーを作ってくれる業者さんを見つけておいたのです.どうやらキーシリンダに刻印されている番号はキーの形状を示すものらしく,これがわかれば専門の業者さんはキーを作ることが出来るらしいのです.決してキーの作成ということで考えると安いものではありませんが,こういった場合どうしてもキーシリンダを救いたいというのもあって,背に腹は代えられないのです.

ということで早速オーダー.キーシリンダのどこに刻印があるかはここではお知らせしませんが,とにかくその刻印を確認し,お金を振り込めばキーがやってくるという寸法.で,ものの3日で届いたキーを使って早速2つのキーシリンダを開けてみます.見事にそれぞれのキーは動き,開錠が出来ました.う〜む,キーセットを単純に調達したと考えるととても高額なお買い物になってしまいましたが,これはこれで自己満足に十分に浸れる結果となりました.

あとはテールカウルなどを一旦外し車体に取り付け,シートの取り付けとロックの確認です.見事にシートがロックできたので,テールカウルなどを取り付け,またテール周りの雄姿にうっとり.

あとキーに関してはもう一点.今回車体についてきたキーですが,キーの握るところのゴム製のリムが脱落していて,見栄えがよろしくありません.ということで補修(?)です.ものはいつも使っているゴム系万能接着剤セメダインスーパーX黒.これをマスキングしたキーのグリップ部分の縁に塗りたくっていきます.キーの部分を雑誌を積み上げておき,その隙間に差し込んでたれない程度に塗ってしばらく放置.硬化したら今度は裏側を向け同じことをやってまたしばし硬化待ち.

硬化が終わったらマスキングをしておいた部分を剥がし,接着剤の縁取り部分のささくれを少し体裁を整える感じで除去します.これでひとまず完成.まあ写真で大きく見てしまうとちょっといびつなところもありますが,実際のサイズだとあんまり目立たないのでご勘弁.ということで,小さいネタでコツコツとやって,自己満足には十分浸れたという悪い見本みたいなトピックでした.

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