組み立て(その1)

さて,1台出て行ったからにはその場所をつかって早速組み立てに入りましょう.

まず,今回の組み立てでは最初にどのようにフレームとエンジンを組むかがキーポイントになってきます.今までフレームとエンジンがばらばらな状態から組んだのはニンジャとGPZ1000RXだけで,それらはいずれもダブルクレードルのフレームではなく,エンジンを持ち上げて上からフレームをかぶせればよかったのですが,多くの空冷の旧車に採用されているダブルクレードルではそれができません.そのため今回はまずエンジンを置いておき,フレームを横からかぶせて足回りをつけてから引き起こすという方式を採用することにします.

それには地面にエンジンやフレームが触れても傷がつかないようにしなければいけません.都合のいいことにうちの庭になかなか粗大ごみで捨ててもらえないホットカーペットカバーが放置されてありまして,それがちょうど2畳サイズなので,今回の組み立てにはうってつけ.さっそくその開いたスペースにまるでそこにコタツでも置いてしまいそうな感じで敷いてみます.う〜む,ちょっと異様な空間.

ここへえっちらおっちらゼファーのエンジンを運んできます.ゼファーのエンジンはニンジャよりもかなり軽くてよかったのですが,階段の中段にツッカエ板を入れておいていたりしたので,それをはずすときに地面に落としてしまってはいけないので,そこで一番気を遣いました.ということでカーペットのほぼ真ん中にエンジンがコロンと寝っ転がっているというシュールな光景に相成りました.

お次はフレームとの合体です.フレームについてはせっかく簡単ながらも塗装しているので,傷をつけたくないということで各所に保護剤でも巻こうかなと思いましたが,GPz400Fのフレームは結構軽量なので,そんな波乱もないだろうということで,そのままいくことにしました.もちろん手伝いは必要です.ここは久しぶりに息子に出てきてもらって,フレームを持ち上げている私の指示に基づいて後ろ側のエンジンマウントボルトを通すのが今回のミッション.

まず私が寝ているエンジンに対して接触しないようにフレームを持ち上げ,エンジンの周りをすっぽり包むようにおろしていきます. なんとかフレームとエンジンを接触させることなく大体の位置にフレームを持ってくることができました.あとは穴の位置を大体合わせて息子に今だと指示を出すだけ.それでもてがそろそろプルプルしてきたので2回ばかり失敗しましたが,なんとか1本目のボルトが通りました.引き続き上のほうのボルトですが,こっちはちゃんとゴムブッシュの中を通さないといけないので,先ほどよりも難易度は高く結局息子のタイミングが合わず片手でフレームを支えながら息子からボルトを分どって自分で差し込んだりして.あ〜しんど.

あとはフロント側のブラケットですので息子のお手伝いは終了.ブラケットを止めるネジですがなぜか手持ちのものにちょうどいいものがありませんでしたので,少し長めのものを流用しました.ここはあとでちょうどの長さのやつを買ってこないといけませんね.ネジはとりあえず寝たまんまの状態で締めるとエンジンがフレームに対して曲がってついてしまいそうなので,一旦フレームを立てます.この状態でネジを締め込んでエンジンとフレームの合体はひとまず終了〜.

ここで気の早い話ですがメインスタンドを取り付けておくことにしましょう.というのは足周りをつけてしまうとメインスタンドはとてもつけにくい場合があるからです.

ということで足回りを取り付けます.まずリア周りから.今回はリアホイールがスイングアームからははずしてあるので,これら単独ではあんまり重いものを持ち上げながらの作業にならないので非常にスムースです.まずスイングアームの取り付け.エンジンをしっかりと取り付けてしまったので,スイングアームがフレームの間に入っていくかどうか心配だったのですが,なんとか通りました.これが通らないとフレームに傷は入るし,一旦締めたエンジンマウントを緩めなければいけなかったりと大ショックなのです.

で,リアサスを取り付けてリンクを取り付けます.リアサスは純正.恐らく新車の時からついているもののようなので,取り付けても動きが悪かったら交換しなければいけません.まあ使えるかもしれないことに対してスペアを買い込んでいてはまた部品がたまっていく一方なので,ここはやり直し承知で我慢です.

リンクは今回は車高調のリンクがついていて,それをそのまま利用することにしました.一応車高調があるとはいえ,そんな変な高さで使用するつもりはないので,左右の長さをあわせつつスイングアームの角度を調整していきます.続いてリアホイールをつけたらリア周りは終了.

お次はフロントです.フロントフォークはステムと一緒に保管されているので,まずフレームのステムベアリングの内面をお掃除.凹みがないのを確認したら,グリスをべっとり塗っておきます.ステム側のベアリングも清掃,グリスアップをしたら,フォークごとフレームに取り付けます.実はこのステム+フォークはスペアです.一時期フォークのインナーにさびが出ている部分があったので,車体についてきたもの以外2セットを購入してしまったのです.なんでこんないっぱい買ってしまったかというと,まず手持ちのものにさびが浮いているのを見て,もっといいものをということで,1セット調達したのですが,それがとんだ食わせ物で,写真の出来が悪くてさびが見えなかっただけのもの.あまりにも悔しいのでまた1セット購入してなんとか程度の良いものを入手できたということなのです.で,その一番程度の悪いものを仮に車体に取り付けるのですが,そんなのでも清掃&グリスアップしておかなければベアリングレースを傷つけてしまうかもしれないので,念には念をということなのです.

さて,ここらへんで今回はおしまい,波乱の次回に続きます.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT