組み立て(その2)

さて前回は思われぶりなところで終わらせてしまいました.そんな終わり方をしたときは大体波乱があるので,今回が波乱の回なのです.

前回フロントフォークなんかを取りつけたところで終わっていましたが,次はフロントホイールの取り付けです.フロントのアクスル周りがニンジャのそれと大きく違うところをしみじみと観察しながら作業を続けます.ハンドルも取りついたら,ここで車体を引き起こしましょう.

で,ここで問題発生.なんと車高調のリンクを留めているネジの頭とメインスタンドが干渉してしまい,メインスタンドがかけられないことが判明.しかもそのメインスタンドは本体とは別に入手したなかなか美しいものであるのに,ネジの頭がヒットしていて,とても精神衛生上よろしくないのです.パーツリストを見ると,純正はここが微妙に逃げており,ネジも短いものが使われているようです.う〜む,困った.

どのように克服するかですが,ここは一旦車高調かメインスタンドを外さなければいけません.といっても車高調を外すと車体を転がすことが出来ないので,引き続いての作業がやりにくくて仕方がない.一方メインスタンドを外すとリア周りが付いてしまっているので,外すのも付けるのもかなり手間をかけてやらなければいけません.

まあ今後作業を続けるのであれば結局後者のほうを選択するしかないわけで,長々と悩んだ割には簡単に決断してしまいました.ちょっと貧血気味になりながら痛恨の面持ちでメインスタンドをはずし,車体を起こします.っつーてもサイドスタンドでは作業性はあんまりよろしくありません.そこらへんがちょっと気に入らないまんまの作業続行です.

ここまできたら,うちの中にある大きめの部品をいっぺんにくっつけて...と思ったのですが,これが結構そろってなかったり,今つけてしまうと後で一旦外すのが明らかだったりします.たとえばフロントカウルなんてのはカウルステーに結構な錆が浮いているので,これをあとで落とさなければいけません.テールカウルをつけようかと思ったところが,インナーフェンダーがまだなかったりするので,つけられる部品はやっぱりだったり,あんまり大きいものでなかったりするのです.

ということで,まずリアフェンダーを取り付けてみましたが,ウィンカーは純正ではありませんし,400F用ということで売っていただいたものが,どう見ても左右のネジ穴位置が違うのでこのままこのフェンダーを使うとは思えず,やっぱりあくまでも仮.

それでもハンドル周りぐらいはということで,グリップ,スイッチなどを取り付けてみました.でもスイッチは400Fのものではなく,ゼファーなどのもの.なぜかというと私の持っている400Fのスイッチはどう見ても部品単位でのレストアが必要なようで,これをするためにわざわざ取り外すのであれば,仮のものであっても室内から一旦外に出しておこうかなんて,なんの進歩もない考え方でなんとか作業を推し進めたのです.クラッチレバーも本当にこりゃまた仮にゼファーのものをつけて,ワイヤーなんかは張らずにハンドル周りは終了.

それに良く考えたらチェーンをエンドレスのものを手に入れてしまったらスイングアームまで外すことになるわけで,こりゃほんと仮に組んだだけっていう状況ですね.それでも本日の作業を振り返るってことで車体全体を眺めてみると,なかなか空冷の目新しさのようなものを感じてきました.エンジン周辺はフレームとエンジンの隙間が開きまくっていて,なかなか緊張感がなくってよろしい.

ということで,作業そのものはそんな時間はかかっていませんし,車体は組みあがったものの達成感のまったく感じられない組み上げなのでした.

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