マフラー

お次はマフラーです.エアクリーナーまで来たので,次はキャブかな?なんて思った方.思惑外してしまって申し訳ございません.

マフラーは旧車の中でも改造されまくりの車体が多いGPz400Fですので,ニンジャと同じく純正マフラーは結構豊富に出品されています.しかし保管状態が悪いものが多く,ここは優秀な選球眼を持っていなければいけません.といいつつ,選球眼の重要性を痛感したのは入手してしまってからだったりします.ほんと情けない.まず失敗の原因は安さに引かれて解像度のとても低い写真の載せられたオークションに入札してしまったところから始まります.安いには安かったのですが,400Fのマフラーというのはエキパイ部とマフラー部が分割できないので,発送のときも長さが宅急便のサイズを超えてしまいますので送料がかなりいってしまうのです.ニンジャは分割できるためこの点あんまり気にならない(それでも高いんですが)のですが,今回は目ん玉が飛び出るほど高いわけです.

それに到着したものを見るとエキパイの見えにくいところにひどい錆はあるし,マフラーも点錆がポツポツ...あ〜大失敗〜と叫んでも既に遅し.西日本からの発送のため3000円弱にもなってしまった送料を着払いで支払った上に,玄関にドーンとそれをテンポラリであっても置かなければいけなくなった妻の顔の恐ろしさにくわえて,この落胆.ダブルパンチでまさにこの世の終わりであるかの虚脱感.見てみるとマフラーの点錆は少し磨くと結構ましになったのですが,エキパイの錆が結構ひどい.特に2番,3番.う〜む,こりゃ使いたくないな...

で,あまりのショックにすぐにもう1式落札してしまいます.1ヵ月後ぐらいに適度なお値段で,関東圏からの出品.写真はそんなひどくはないので,錆はそんな感じではない印象.あまりにも落ち込んだ後だったのであれよりひどいものはないだろうということでタカをくくって入札.それでもサイズがやっぱり大きいために送料も2000円中盤.それも着払いで送られてしまい,予期していたことながらやっぱり妻の逆鱗に触れてしまいました.結局左右で都合4本の400Fのマフラーが和室につるされることになったのですが,同じものが4本というのがばれるとまた妻が輪を掛けて怖いので新しいほうは封も切らずにそのままつるして作業を待ちます.といってもこれは車体が組めるようになる6ヶ月以上も前の話で,長々と半年もマフラーが4本つるされているのが必要以上に家族全員に私が傍若無人にバイクのパーツを買いあさっているような印象を与えてしまうわけです.

長い月日は流れ,ついに車体にマフラーを取り付ける日がやってきました.新品のマフラーガスケットを購入し,満を辞した感じで作業開始.で,いきなり問題が.取り付けるには取り付けられそうなのですが,使えると思っていた車体と一緒に入手したフランジカラーが使えません.

というのも車体についてきたものはもともと錆々のものでちょっと流用するのは遠慮しようかしら?なんて思ったのですが,大きな変形もなさそうなのでここは我慢して使うことにしたのです.で,いざ嵌めてみると短すぎてフランジを押さえられないのです.

なんで?と一瞬思いましたが,今までの状況を鑑みると明らかにゼファーのものが混ざっていたというのがその原因.ということでせっかくマフラーガスケットを新品で購入したばかりにもかかわらずフランジカラーを購入しなければいけなくなり,ここでも少しへこむ私.

で,へこみながらも部屋に戻してしまうとまた家族の感じ悪さに輪を掛けてしまうような感じなので仮に取り付けたマフラーをしげしげと眺めてみますと...あれ?結構汚い.取り付けのその日まで到着以来ずーっと包装を解かずにいたので,言わばこの時点で初めてマフラーを詳細にわたり見ることになったのですが,どうも光沢がない上に,ところどころに塗装のふくらみが...どうやらこのマフラー,写真では綺麗に見えたのですが,どうも粗悪な再塗装品なようで,ところどころあるふくらみは塗装の下に再び発生した錆が原因なよう.家族の目を気にしてひた隠しにしてきたのがここに来てこんな結末を迎えようとは,思いもよりませんでした.う〜む,やっぱりあわてる乞食はもらいが少ないとはこのことか...

悔しさ満点のまま,はじめに落札したマフラーを取り出してきて,取り付けたマフラーと並べてみます.確かに点錆跡はありますがマフラー自体はこちらのほうが美しいようです.エキパイに関してはやっぱり取り付けているもののほうが美しく,持ち出してきた2,3番のエキパイは見た目からして使用に耐えられないのが明らか.その事実を踏まえて部品調達に1週間かけ,次の週末を迎えます.

まず400F用のフランジカラーが到着してその長さを比べてみます.並べてみるとその差は歴然であり,こんなところ部品をつけてみて気づくんではなく,あらかじめ調査しておくべきなんでしょうが,なんとも情けない話です.で含みを持たせながら先週の作業が尻切れトンボみたいになったのは,その方策がちょっと変態チックだからなんです.まず,マフラーは今後また錆が大規模に浮いてきてはいやなので,はじめに落札したものを使うことにしました.でもこれだと2,3番のエキパイがひどいので問題は問題なんです.

ここで400Fのマフラーの構造を見ると,2,3番のエキパイが本体から分割できるようになっていて,それを入れ替えることは可能なわけです.ということはせっかく2セットあるわけだから2コ1をやらない手はないのです.ということでこの方式にしてちゃんとした新品のフランジガスケットを使ってマフラーを固定.作業を無事終了しました.

あとは汚い塗装の乗ったマフラーと,錆まくった2,3番のエキパイですが,これを1セットの状態にしてまた和室に吊り下げてあるわけです.これだとはっきり言ってもとの4本がぶら下がっていた状況に対して見栄えの悪いものが凝縮して室内にぶら下がっているわけで,事態の悪化といって過言ではないわけですね.こりゃあかんわ.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT