オイルクーラーの固定方法,位置変更

車検の行き来で発見できた不具合がこれです.フェンダーに見覚えのない傷が...これはその範囲,傷の形状などからしてオイルクーラーが接触した痕であることは間違いなさそうです.車検の帰りに結構田舎道をハードに攻めたりしていたので,そのときにギャップに乗ってFサスがフルボトムしてこうなったのではないかと思われます.

ではなぜこうなるか?ですが,

・オイルクーラーの位置が低い
・オイルクーラーの固定が甘く,浮いてしまっている.
・フォークの沈み込みが深い.

などが考えられます.ひとまずオイルクーラーの位置がフルボトムより前にあるのはよろしくないので,そこを対策してみることにしました.

まずオイルクーラーの取り付けについてですが,これはどう考えてもいい加減すぎたかもしれません.ゼファーのオイルクーラーはGPz400Fのそれに比べ厚みが厚く,上下幅もある上にちょっと下目についているので,これがフルボトム時に接触してしまった大きな要因ではあるのですが,それがある程度振動を拾ってフレームからかなり浮いてしまうのがそもそもいけない.固定方法はやっぱり考え直さなければいけないでしょう.

次にそのゼファーのオイルクーラーの位置ですがやっぱり低すぎるのはよろしくないでしょうということでこれを対策しなければいけません.オイルクーラーのホースはエンジン側,オイルクーラー側がそれぞれパイプになっていて,オイルクーラー側は90度のクランク形状になっています.これがゼファーのオイルクーラーの特徴でもあるのですが,90度の角度を少し大きめに変形させて,クランクを浅くした分オイルクーラーの位置を上げる方法でクリアしようと考えました.

でもこのパイプは意外に太く,簡単に曲げられそうにも無いので一旦車体から外し,オイルクーラーも外して曲げを入れることにしました.曲げについては専用工具があるわけではなく,バイスにはさんで腕力でぐいっと曲げるだけ.一応バイスにはさむときはアルミ板をかましてメッキに傷が入らないようにしましたが,曲げすぎると今度はメッキがはがれて来てしまうので気を使いました.あと,曲げ量がそれぞれの箇所で均等になるように,オイルクーラーに取り付けたときに左右で違和感が無いように何度も少し曲げては確認してを繰り返したのでした.

さて,この曲げが終了したら今度は取り付けです.曲げの結果,オイルクーラー位置は以前より3cm程度上にシフトしました.これはGPz400Fの純正オイルクーラー取り付け用のネジ穴を利用し左右に渡したステーの真ん中に1本ネジが通せるようになる取り合いです.以前の取り付けではこの上側の1箇所のネジはこのネジ穴よりかなり下にあるネジ穴に共締めしたステー(しかも片持ち)に留めていたのですが,これだと動いて当然の感じ.今回はこの部分の固定を確実にすることでオイルクーラーが暴れてフェンダーに干渉することを防止したいのです.

ちなみに下側の2箇所については従来使っていたステーを短く切ってそのまま使いまわし.短くなるので剛性は上がると思います.まあ下側をかなりいい加減に留めた状態でも上がしっかりしていれば言わば吊っている状態になるので振動で前に倒れてくることはなくなるだろうということで良しとします.

さて,上ですが,フレーム側のネジ穴のピッチは180mmですが,ちょうど合うステーが手持ちにあったので,これを使います.ステーの中央にオイルクーラーをボルトナットで留める方法をとるわけ何ですが,ここで問題発生.どうも採寸に対してオイルクーラーのパイプを曲げるのが大きすぎたみたいで,3mmほどオイルクーラーがステーに対して上にあります.上にある分にはフェンダーとの干渉を逃げる方向なので,ここは下にはあえてずらさずその位置のまま付けられるようにステーの中央の穴を上に向かって削り込んで拡げていきます.

今度はちゃんと固定できるのを確認したら,ステーを黒く塗装して,乾燥を待ってから取り付けします.う〜む,これでかなり完璧な取り付けといえるでしょう.さて,平行して進めていた傷ついてしまったFフェンダーの補修が終わったら,車体に取り付けて今回の作業は終了.ここで試運転と行きたいのですが,ここでそろそろ長いので次回に続きます.

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