オイル警告対策

不具合対策もほぼ最終局面にきました.エンジンを回すとオイル警告がついてしまう点を対策しなければいけません.といっても車検に際して,ワーニングランプがつきっぱなしだと何か指摘されてしまいそうでいやなので,その点を何とかしたいというのと,本当にオイルの流量が少なくって出ているのであれば,それはそれで大問題なので,その点を対策したいということです.

まず,なぜオイル警告が点いてしまうかを考察します.まずこの車体はハーネスはGPz400F,オイルパンはゼファーです.双方のオイル警告のセンサーは実はその種別が違っていて,GPz400Fはオイルレベル検出でゼファーは油圧検出形のセンサーが付いています.ということは,エンジンを回していないときにはオイルの圧力がかかっていないので,ゼファーのオイルパンについているセンサーは接点がOFFです.これがゼファーのハーネスであれば警告が点くわけですが,今回のケースではハーネス側は400Fなので,OFFの信号を検知して警告灯をつけません.それに対し,エンジンが回り始めるとオイルの圧力が上がりますので,センサはONの信号を出します.ゼファーはここで警告が出なくなるわけですが,400Fの電装でこの信号を受けると,レベルセンサがONになったということでオイルのレベルが下がってしまったということで警告を発することになします.

どうも400Fの頃にはレベルセンサーでよかったのですが,これではオイルポンプが逝かれてきたときには検知できないということで,設計が変更されたようです.同じ型式のエンジンといってもこういった細かいところは違うというのを初めて知りました.ちょっと感動.

この様なロジックになっているということを鑑みると,エンジンを回した時点でワーニングが点滅するということはいわばセンサをはじめオイル系統は正常に動いているはずなのでオイルセンサ自体は動作しているのでオイル量は問題なく,油圧もしっかり掛かっているということでしょう.

推測した限りでは問題ないと思われるのですが,一応この状態でオイル系統の不具合があってはいけないので,念には念をということで,オイルとオイルフィルタだけでも交換してみることにしました.前回オイルを入れたときは中に残っていたオイルに継ぎ足しただけなので,ここで交換するのはタイミング的にも最適で,ついでにフィルター交換すればその効果も見極められると思ったわけです.

で,週末の朝もはよから作業です.ドレンを抜いて,フィルターのところからもダボダボとオイルを抜きます.思っていたほどオイルは汚れていなくって,ちょっともったいない感じもしましたが,ここは渋ちんではいけないところなのでこれは廃油行き.フィルターを外しますが,何か部品が足りないような気がします.パーツリストを見てみるとオイルフィルターの下に噛ますワッシャが入っていないようです.ここが原因で流量が変わってしまうこともあるかもしれないということで,ここのワッシャはぜひとも入れておきたいものです.

といってもそんなワッシャ都合よく家の中に転がっているはずが...と思いきや,私のネジコレクションの中をジャラジャラと3分程度探したところ.あった〜!よくもこんなものが手持ちにあったなと感心するばかりですが,以前に見かけたことがあったかも?と記憶の糸を手繰りながら探した甲斐があったっていうもんです.あ〜こんなことがあるから部品を渋々集めるのはやめられまへんな〜.

一時このワッシャがないことで,オイルフィルタをつけないまま1週間放置の憂き目に会うところでしたが,それも回避できたので作業再開.オイルフィルターを取り付けて,規定量の2.7リッターのXF-08を入れます.入れてからエンジンを掛けてワーニングを確認すると,ちゃんとワーニング点きました.オイルフィルターとオイルを入れ替えても同じ現象ということは,こりゃちゃんとセンサーは検知していることが証明できたと見てよさそうです.

でもそうなると現状問題なのはワーニングランプだけということになるので,ここは一旦ワーニングランプを無効にしておくことにしました.車検のときにチカチカ光っているのはやっぱりいやだし,そのうち何とかしようということでお得意の先延ばしです.一応これでもオイルの流量に問題は無い限りは問題なし.日ごろしょっちゅうオイル窓をのぞく癖が付いているので,私の場合はそこでチェックできそうですし.

ということで,そろそろあれです.

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