ピックアップコイル関連(その2)

ここまでの流れでは,パルシングセンサーをとにかくGPz400Fとおなじものにしてしまって,その下流は400Fのまんまで行くことがもっともゴールに近いような気がしていたのですが,これを実行に移さなければいけません.まずパルシングセンサですが,これはセンサ1ケしかないゼファーのブラケットには2ケ目が増設できるようなネジ穴が開いています.これを利用すれば2ケ目のセンサを取り付けられるはず.ということでまずパルシングローターのことは置いておいて,センサの増設に取りかかることにしました.で,あんまり考えず安さだけで落札したのがZRXのパルシングセンサ.

届いたものを見てみると,あれれれ?えらくでっかい.ゼファーもZRXも同じネイキッドなので,一緒なはずとかなり乱暴な潜在意識の下,写真を細かくチェックすることなく落札してしまったため,どうやら全然見当違いものを落札してしまったようです.これは痛恨の極み.当然ゼファーのパルシングセンサであれば同じものなはずなので,それを狙えばよかったのですが,あいにくそれが無かったのと自分の浅はかさの結果こんなことになってしまいました.とほほほほ.

かといってそのままゼファーのパルシングセンサを早速落札してしまうのがどうも気持ち悪くって,どうしたもんか?と困っていたところに1つだけ400Fのパルシングセンサーとパルシングローターの含まれた電装系部品1式の出品が出ました.けれどそれは社外プラグコードつきのコイルを含んでおり,とてもとても買えないお値段.ひとまずウォッチしておきながら,その形状を確認しておきます.

どうもパルシングローターは爪の有無ぐらいしか違わないのかな?なんて安易に思っていたのですが,そうは問屋がおろさないみたいです.クランクシャフトにある位置決めダボが入り込む溝の向きが明らかに異なっており,径も微妙に違うような...もともとパルシングセンサの増設とパルシングローターの小改造(グラインダーがちょっと削る程度)を考えていたのですが,これはそんなことでは対応できないというのが判明し,再び意気消沈...もう一体どうすればいいんでしょう?私.

一応この時点でまさかクランクシャフトが違うのでは?なんてことを懸念しだしまして,400Fとゼファーのクランクシャフトの型番を確認したところ,どうやら同じものを使っているようです.ということはパルシングセンサの特性と,イグナイタの発する火花を飛ばすタイムラグが根本的に400Fとゼファーは違っているということですね.ということで今にして思うのは深いわ〜,この話ということ.読んでいる人から見ると今更何よ!という感じなんでしょうね.

この後約1ヶ月の混沌とした時期を過ごし,ひたすらオークションをさまよう私でしたが,ついに光明が現れました.ついにっ,ついに!GPz400F用パルシングセンサ+ローターの出品が!それもかなり購入意欲をそそられるお値段です.これを逃してなるものかということで,待つこと数日.終了間際の入札+私のほかの入札者が居なかったこともあって,そのままのお値段で落札することができました.まあ,もしセンサの不良とかがあってもとにかくそれを個々修理して使うことが出来ればいいので程度はこだわらない所存だったのですが,到着したものはなかなかな綺麗さを保っており,配線も綺麗なまんま.あ〜こりゃいい買い物した〜.しみじみ...

到着したものをとにかく取り付けてみなくては!という思いで,次の週末早速の作業に移ります.センサブラケットについてはパルシングカバーを外して,ネジを緩めれば簡単に外れるので,何度か現物確認のために外したのですが(それでもセンサの入手で失敗するあたり,ダメダメ人間ですわ),今回初めてパルシングローターを外します.

パルシングローターはナットで留められているのですが,このナットの向こうにローター側から六角の突起があり,それを固定した状態でまわさないといけません.エアインパクトでいきなり緩めてしまう人もいるようですが,クランクシャフトに変な力がかかるのは気持ち悪いので,ここはちゃんと固定することを考えます.それにしてもその六角の突起が薄すぎて,普通のメガネレンチをかけてしまうと,ナットにかかるボックスレンチの深さが不足してしまい,どうもなめてしまいそうです.そんな状況でエアインパクトをまわしてもほんとナットを秒殺してしまうこと間違いなしなので,ここはちゃんとしましょう,ちゃんと.

そうそう,この六角の突起がなんと17mmそのもの.ということは以前セフィーロのファンベルト交換で購入した高価な薄型,ロングのメガネレンチが使えるじゃありませんか.ということで,そのメガネレンチを久々に登場させ,六角に掛け,柄のほうを下に垂らします.この下に伸びた柄を足で押さえつつ,ひとまずボックスレンチでえいっと廻してみたところ,意外にも簡単にナットが緩みました.う〜む,なかなか登場機会のない工具がこんなところで役に立って嬉しい〜.

さて,外してみたパルシングローター,パルシングセンサは写真のような感じで,もう似て非なるものとはこういったことをいうのよという感じ.同じエンジンに入っている部品にしてはここまで違うとは...苦労するわけよね〜.ということで解決の方向が見えたということで続きは次回.

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