ピックアップコイル関連(その3)

思わせぶりにパーツを並べて記念写真を撮ったところで前回は終わってしまいましたが,本件はとっても悩ましいテーマだっただけにその紆余曲折もやっぱり書いておかないと...と思ったのですが,読みたくない人はとことん読みたくないページですよね.どれもこれも...と自己嫌悪から今回は再開です.

まずパルシングローターを取り付け規定トルクにて締め上げます.結構な力ですが足でメガネレンチの柄を足で押さえての作業でも大丈夫.で,お次はセンサを取り付けます.ネジ穴位置なんかはGPz400Fとゼファーは同じ,位置決めの段差も同じようでぴったりとはまります.センサのハーネスはフレームの裏側を通し,サイドカバー内のハーネス側のコネクタのところまで這わせます.コネクタを嵌めようとしてぎょっとしました.それはコネクタの双方に入っている配線の色がまったく合致しないのです.もしかして,これは型式違いのものを手に入れてしまったのでは?と思ったのですが,室内に戻りユーザーズマニュアルの配線図をチェックしたところ,どうやらこれが正解なようです.なんだよ〜,驚かせるなよ〜.

さて,お次はパルシングカバーです.せっかくだからということで新品のガスケットを用意して,それを破いてしまわないように気をつけて取り付けたのですが,ネジを締めこんでいくにつれ,違和感が.どうも,パルシングカバーがまだ密着しないうちからネジがおくまで締まっていきそうな気配がなくなってしまいます.良く見てみると,400Fのパルシングセンサブラケットとお気に入りのYELLOW CORNのパルシングカバーが干渉していて,このせいでネジが締まりきらないということが判明しました.くぅ〜,泣ける〜.

この当たっている程度が少々といえるレベルなのであればブラケットを削ってなんとかしようとも思ったのですが,5mm以上浮いている状態なので,ブラケットを5mmも削ると機能に支障が出る可能性もあります.ここは一旦この浮いたパルシングカバーをそのままにして,対策を考えなければいけません.オークションに出ているゼファーのパルシングカバーを見ても,ここはYELLOW CORNのそれと同じように下側が面取りしてあります.これはゼファーの開発においてバンク核を稼ぎたいという思惑があったのでしょうけど,それをパルシングカバーのみの変更ではなく,中身のセンサの個数,ブラケットの形状など総合的に設計変更したと考えられます.要はこのパルシングカバーはゼファー用であって,400Fでは使えないものであったわけです.

これはどうしたもんか?と熟考に入り,その週の作業は終了し方針を変更するのかはたまた400Fの純正パルシングカバーの出品を待つのかという決断をしなければいけません.というか後戻りは出来ないので,ここは純正パルシングカバーを探すしかありませんので,まず値段のリサーチ.出品が無いわけではないようで,5000円以上ならば手に入りそうです.で,純正新品の値段も念のため調べてみると.あれれれ?パルシングカバーと,その表面についているGPzのロゴ入りのプレートとあわせて4800円程度.送料を入れると5000円は超えるけど,こりゃ中古を購入する意味がない.あまりにも微妙な値段で,これはすぐには買えないなということでしばらく様子をみることにしました.

しばらくといっても浮いたパルシングカバーの状態で何週間も放置するのはいやなので,気持ちばかり急いてしまうのですが実際のところおめがねに適うようなお値段の出品はこの間皆無.そんな中GPz1100(空冷)のパルシングカバーが出品されていたので,共通部品だと思い込んで購入してしまいました.結果はあえなくNG.1100のそれは400Fのそれに比べ一回りサイズが小さく,ネジを留める位置も400Fはタスキに2箇所締めるところを1100は水平に2箇所と全然違う部品なのでした.せっかく購入してもこれではZRXのパルシングセンサと同じくお蔵入りです.

そんなこんなで精神的ショックもあり,やってはいけないパルシングカバー浮き状態での1ヶ月以上放置をやってしまい,ついにお手ごろなお値段のパルシングカバーを入手.ものはロゴプレートの傷も派手についており,カバー本体はつや消し自家塗装といった贔屓目に見てもお買い得とはいえないものですが,なんとしてもカバーを締め切ってしまいたかったこともあり買い急いでしまいました.

到着早々に取りつけ,なんとか内部に錆を生むことなどなくパルシング関連の作業はこれにて終了.でも実際火花が飛ぶかどうかは火入れまでわからないので実質的には持ち越しという感じです.結局苦労して時間もかけた割りに充実感の薄いトピックになってしまったのでした.

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