GPz400Fレイニー仕様外装(その1)

GPz400Fの車体もいったん完成したんですが,家の中にはなぜか400Fの外装が1式あります.まあ,なぜかというか,部品収集に酔いどれ状態で望んでしまった結果いらない部品まで手に入れてしまい部品が余っただけの話なんですが,これらは何れも美しくない状況で使うか使わないか決まらない状態で何とか綺麗にしてみたい.そんな暇つぶし的な考えの末レイニー仕様に仕上げてみようということになりました.

このレイニー仕様というのは実にいい加減な微妙さを持ったカラーリング名で,実際400Fにレイニーが乗っていたわけではないのでレプリカというものでもありません.当時AMAスーパーバイクにW.レイニーさんが出たときに乗っていたGPz750がそれまでにローソンカラーをそのまんまGPzに当てはめたカラーリングになっていたのが日米のユーザーでかなり受けたのですが,カワサキはそのカラーリングを1100,750,400ともリリースしていません.ちなみにZ1000RやRUなんかは純正でローソンカラーがありましたし,400ccではZ400GPでも限定のライムグリーンカラーが出て,国内では通称ローソンカラーと呼ばれていました.空冷GPzの場合はメーカー純正ライムグリーンカラーがないのですが,あくまでもそのカラーリングが草の根的に増えて行き,今となってはそんなカラーリングがメーカー純正で存在したかのように勘違いされている方もいらっしゃるようです.

そんな事情もあって,世の中にあふれているレイニー仕様のカラーリングはカスタムショップのオリジナルのものが多くあり,パターンなんかが微妙に違っていたり,750の写真を元に400にそのまんま移植してパターンの幅比率なんかが変わってしまい,本家レイニー仕様のイメージから少し外れてしまったりと様々です.まあカスタムペイントなんてルールがなくって好みでやっているものですし,そもそも400Fにはメーカー純正のレイニーカラーがなかったわけですから,とにかく何が悪いとかいう感じではありません.,私は私の主義で行くってことで,今回はそんな部分を少しでも自分なりに納得できるものにしつつオリジナルのレイニー仕様に近いパターンを目指していきたいと思います.

さて,まず何から始めようかということになると外装1式の中で一番高価なタンクから.要はこれが修復できるものかどうかを最初に見極めて,もしダメなら外装1式のお話はなかったことにするということです.もしタンクがダメでも,新しくタンクをもうひとつ調達するなんて所詮できませんもんね〜.

さて,手持ちのタンクはというと前述のようにパープル塗装の趣味の悪い,しかもかなり汚い塗装が乗っています.これをまず除去しなければいけません.といいつつなかなか重い腰を上げられなかったのですが,ついにとある休日の午後タンクの塗装剥離に乗り出しました.

実は塗装剥離というのは化学反応なので,あまりにも気温が低いと反応が鈍くって効率が悪いのです.それを嫌って暖かい日を待っていたのです.でもなかなか暖かい日というのは訪れてくれず作業に乗り出せなかったのですが,あまりにも待ってしまうと今度はいざ塗装をするときになって暖かくなりすぎたり,春の嵐でごみを塗装に巻き込んでしまったりとあまりよろしくない事態も起こりかねない.そんな葛藤がありつつの作業開始なのです.(←しのごのうるさい)

で,ほどほどに暖かい日だったと思ったものの,日中は良かったのですが進捗が悪く3時を超えてくるとだんだん反応も弱くなり,剥がれたかな?と思って入れたスクレーパーがガシッといって食い込んでしまうような状況になりました.まあ大体剥離できてからなんであとはペーパーで擦ってとれば良いのですが,ペーパーを使うと結構時間がかかるのよね.

というわけで剥離が済んだのですが,この時点ですでに2箇所ばかり補修跡が見つかってしまい,これを補修してからでないとプラサフが乗せられません.一応パテ埋めまで済んだところで養生.今日の作業はこれにて終了と相成りました.ここで続きは次回.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT