GPz400Fレイニー仕様外装(その2)

前回パテ埋め後の養生で”続く”になってしまいましたが,あんまり塗装をはがした状態で置いておきたくないもんで,パテの面だしは次の週末を待たず2日置いた夜に行いました.面出しが出来たら表面についた水分をしっかり飛ばしたいので3日養生しました.3日目の夜に今度は水をつけずにペーパー掛けし,少々なりとも錆が浮いているかもしれない分を落としました.

いよいよ次の土曜日はプラサフを吹きます.当日は風もなく,温度も最適でお日柄も良く,順調にプラサフを吹いていきます.重ね塗りが済み,垂れもなく下地塗装が約1時間で無事終了.サフェイサーの出来上がりはなかなか良好で,この時点でかなり期待が持てそうな進行状況です.

サフェイサーが乗れば後は錆びの発生に恐れおののく必要もありません.乾燥に1週間かけ,ここからはひたすら出来上がりがよくなるように落ちついて作業を進めます.次の週末順調なのに気をよくして乾燥を待ってサフェイサーの面出しを行います.ここは多少ペーパーが勿体ないのですが,水をつけないで軽く撫でる感じです.

お膳立てが済んだのですぐにライムグリーンの塗装です.ニンジャの場合は白い部分が半分程度あるのですが,空冷GPzの場合は白い部分と青い部分の面積が少ないので,ひとまず全体をライムグリーンに塗ってしまいます.なかなかライムグリーン一色の状態でも美しい仕上がりを見せていますが,この日の作業はここで終了してライムグリーンの塗装の完全乾燥を待ちます.

その間に白と青いラインのデザインを考えます.空冷GPzのライムグリーンのデザインは基本的にGPz1100のA1の赤のデザインがベースになっています.ただ1100と400ではタンクの長さが違うので,側面の縦横比が違うことになります.ここにラインを入れるときに1100と同じ幅で入れると,少し太い感じになりますので,そのラインの上にあるカワサキのロゴのスペースが狭くなってしまうのです.逆にこのロゴのスペースを先に決めてしまうとラインの幅が狭くなり過ぎる感じです.単に1100を400に移植するだけと思っていたらこんな落とし穴があったという訳です.

そんな微妙なバランスのデザインゆえにプロのペイントショップであっても,依頼を受けるときにもらった写真が一枚だけで,タンクのエッジが見えなかったりすると写真の上で比率やロゴの大きさからラインの幅を推測するしかないので,せっかくプロに頼んだのに出来上がりがイメージと違ったといった話しになるのです.そんなこんなでGPz400Fのライムグリーンのデザインの微妙なバージョンが氾濫しているのでしょう.

私はというと,イメージを出来るだけ崩さないようにライムグリーンに仕上がったタンクをリビングに持ち込み,苦労して大枚をはたき入手したKawasakiロゴのステッカーを当てがってラインの位置を決めていました.いろいろ試してみた結果,白と青のラインの合計幅をタンク前側エッジの稜線の半分のところにもってきて,そこから若干後ろ上がり気味にラインを張るとロゴがすっきり収まることがわかりました.

また,サイドカバーへと流れるラインの曲率は少しきつめにしたほうが車体の前後のつながりが波打っている感じが1100のそれに近くなることがわかり,まず白の塗装のためのマスキングを行い,次の週末に白の塗装を行いました.しかしこの段階ではまだ出来はどうかともコメントしがたいので,次にまた青の塗装をするまで乾燥に1週間,マスキングしてついに青を乗せようやっと写真のような状況になりました.

う〜む,自分的にはなかなか良く出来たと思うのですがこの先ここにロゴマークをいれ青と白の間にゴールドのラインを入れて,ウレタンクリアを今後吹かなければいけません.これらは後日やってしまうということで今回はここまで.

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