GPz400Fレイニー仕様外装(その4)

サイドカバーについては使わなかったものが2式あり,そのうちのとつはGPz400Fのロゴ入りだったのでそっちを使います.でもロゴありのものはロゴ以外の部分が見事にパープルメタリックに汚なく自家塗装されています.その厚みは0.3mm以上もあり,出来るだけこの部分の段差を無くしてから新たな塗装を載せたいところです.したがって作業はまずパープルメタリックの塗装を落として行くところからです.

普通プラスチック部品の塗装剥離にはシンナーを使うのですが,今回はロゴの部分への影響を避けるためロゴをマスキングしてひたすらペーパーを当てて面を落として行きます.これほどの厚みを落として行くのは結構時間がかかります.左右で約6時間を費やし,なんとかロゴに対して違和感の無い程度に面を落とすことが出来ました.

あと左側の前方はガソリンかなにやらが浸透してしまったようで,微妙にぐんにゃりと内側に倒れるように変形しています.車体に取り付けられないほどではないので,今回は変形した分をパテ埋めすることにします.最大で約5mmほど陥没したところもあり,厚付けパテの出番です.一旦厚付けパテを塗り込みまたまた1週間養生です.次の週末面出しを行いましたがどうもへこんでいるエリアの中央付近は逆に元の面高さより出っ張っているようです.しばらくペーパーを当てていると思っていたより随分早く中央付近に下地が現れました.まあ穴が開いてしまうことはないだろうということで,そのまま面が出るまでペーパーを当て続けます.

やっと出っ張った部分が無くなったかな?と思ってチェックしてみたところ,どうも中央の出っ張っていた付近ばかり集中してペーパー掛けしていたためか出っ張っていた周りのパテが少し低くなってしまいました.また1週間掛けて完全乾燥させ再びペーパー掛けで面出しです.ここらへん実はフロントカウルと同時進行だったりするので,この程度のやり直しはそんなに痛くなかったりします.(←ちょっと麻痺気味)

面出しが終わったら次は塗装ですがひとまずここまで.ここでフェンダーに作業を移します.フェンダーは他とは違いベース色は黒です.割れ,傷は無く,単にライムグリーンに塗り変えるだけの内容ですのであんまり紹介するもんでもない感じです.まず純正の塗装の表面をペーパーで荒らしつつ見えない段差なんかがないかチェックします.幸いにも段差や引っ掛かりは皆無でしたので,このままサイドカバーとともに塗装します.

サフェイサーが済んだらライムグリーンを塗り,1週間の養生.その後青白のラインのマスキングをします.マスキングにあたってはタンクとの合わせが重要ですので,まだ後工程の残ったタンクを恐る恐る引っ張り出して並べ,ラインの位置を合わせました.無事青白のラインが入れられたら,ラインの中間にゴールドのラインテープを張り付けます.最後にクリアとぼかし剤を塗ってサイドカバーに関しては作業終了.

テールカウルについては以前銀茶のもののかなりいい加減な部分補修を実施しましたが今回のベースはジャンク部品一式で入手した程度の悪い黒赤のものなのでかなり手を入れてやらなければいけません.しかし程度が悪いといいつつも割れは無く,大きな傷もないので,手間のレベルでいうと中の上というところでしょうか?

ただ後ろの切り妻の面のUNI TRACとかカワサキロゴが経年劣化のためかかなり薄くなっているのでなんらかの対策が必要です.見たところ,この部分はロゴの再利用は出来そうにないので新たにロゴを入れたいところです.でもUNI TRACのロゴマークなんて一般的には売っていませんし,ヤフオクで唯一見つけたものはGPz400F用の一式で一万円以上もするものです.そんなもの買える筈もないので,ここにはオリジナル色を多少出してでもコストを抑えて行くことにしました.

かといってこの切り妻面のロゴというのはいわば空冷GPzのアイデンティティーでもあるので,ライムグリーンで塗り潰すのはあり得ません.いろいろ悩んだ結果,市販では入手困難なUNI TRACロゴは諦めて,比較的安価で入手可能なカワサキロゴのみを貼ってみてはどうかと考えました.まあ見栄えがどうかというのは完成して張り付けてからでないと分かりません.ひとまず適当なサイズのロゴステッカーを購入して,作業を進めて行くことにしました.

やれやれというところですが,今回そろそろ長いので一旦ここまでにします.続きは次回.(だらだらしてる感じがする...)

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