GPz400Fレイニー仕様外装(その5)

さて前回はなんだか尻切れトンボのところで続くになってしまいましたが,そろそろまとめてしまわなければいけませんね.今回で一旦終わりにするつもりで行きましょう.

ではテールカウルですね.前回悩みに悩んで切り妻面のデザインを決めましたが,方針が決まったら後はいつもの内容になります.まず今回のテールカウルは割れなどはないものの,塗装が下地ごと剥がれてしまっているところもあります.ペーパーでささくれや剥がれかかっている塗装を完璧に落とします.恒例の1週間養生の後パテ埋め.再び1週間養生の後パテの面出し.1週間養生の後塗装です.サフェイサー,ライムグリーンと塗り,またまた1週間養生.切り妻面の黒をマスキングしてから塗ってもう飽き飽きするほどやった1週間養生.

ここでようやくいつもと違ったパターンが出てきます.入手した長さ約80mmのカワサキロゴを切り妻面の中央に当てて様子を見ます.感じとしてはUNI TRACロゴはないものの,それなりのアイデンティティーは主張しているようです.ここは主観的な判断ではありますが,計画通りことを進める方向で行くことにします.切り妻面のセンターにロゴを空気を巻き込まないように貼って,とりあえず第一の課題をクリア.

お次の課題というのがタンク,フロントカウルと悩みつつ進めた青白のライン.正統なレイニー車の写真を見ると,ここの青白のラインはとっても大きく見えます.実はこれは400と750ではテールカウルの形状で違うことが原因です.話題となった切り妻面の大きさが750の場合は400の半分ぐらいしかないのですが,この影響でラインのある側面の面積もかなり小さいのです.そのためレイニー車の青白のラインというのは実際は400のそれとほぼ変わらない大きさなんですが,見た目はすごく大きく見えてしまうのです.

こんな事実を目の前にして私はどんな大きさでラインを入れるべきか悩んでしまいました.純正っぽく仕上げると正規のレイニー車と違ったイメージになってしまい,大きくラインを入れると純正っぽさが消えてしまいます.さんざん悩んだ末結局純正っぽく仕上げること=万人受けすると考えた私は400には400の大きさというのを貫くことにしました.まずサイズですが,これは400Fのサイズを出来るだけ踏襲することにしました.今車体についているテールカウルを参考にマスキングラインを入れて行き,白のラインと青のラインをまた養生をはさみ2週間かけて入れていきます.養生が済んだらサイドカバーと同じく青白のラインの間のゴールドラインを入れてクリア,ぼかし剤を塗装し補修作業そのものは終了.

1週間養生の後,完成したテールカウルに錆が浮いていたり塗装が浮いていたのでほぼ同時に補修しておいたグラブバーを左右ともどもつけてみてリアビューのシミュレーションをして見ます.う〜ん,なかなかいいんじゃな〜い.空冷GPzのアイデンティティを損なうことも無く,またいやみでもないデザイン.なかなか秀逸かな?(自己満足だっつーの)

タンクとフロントカウルについては一旦作業を中断していましたが,他が一段落したので再開します.まずタンクの方は青白のラインが塗装出来たところまでだったので,次はカワサキロゴと青と白の間にゴールドのラインを貼らないとダメです.カワサキロゴについては以前入手したもので黒地にゴールド枠のものです.このロゴステッカーはなかなかこの色使いのものが売っておらず入手には結構苦労した印象があって,約一ヶ月頭を悩ませた記憶もあります.いざそれを使う段になって,勿体ないなんて気持ちも湧いて来るってもんです.(しぶちん...)

まあそんな人間の小ささを披露していてもしょうがないので,タンクを持って来て長期放置のために表面に溜まった埃なんかを清掃します.そして意を決して位置を決めてロゴステッカーを青白ラインの約10mm上に貼ります.貼ったあとに遠くから眺めたところなかなかイメージ通りの位置に貼れたのでちょっとご満悦.続いてゴールドのラインを青白ラインの間に貼ります.ちなみにこのラインは大体幅5mmなので10mm幅のゴールドのラインテープを中央でカットして流用しています.

ロゴステッカーとラインテープが貼れたらまた室内で場所を取っているフロントカウルを持ってきます.埃なんかを落としたら,フロントカウルも同じく青白のラインの間にゴールドのラインを貼ります.

ここからは仕上げの塗装です.梅の花が咲く庭にタンクとカウルをセッティングして,ウレタンクリアの缶の内容器を割りひたすら振ります.結構この振りが甘いと塗装の硬化が不十分になってしまいます.ものの方が準備出来ているからといって焦ってはいけないところです.

十分すぎるほど振ってから塗装開始.気温,湿度,風速とも最適な環境.あとは梅の花びらがはらはらと落ちて来ないことを祈るだけ.勿論自分が体を動かすときに梅の枝に触れないように細心の注意を払います.加えて,少し暖かくなって来て庭に出てくる機会の増えた家族の動きにも目を光らせる必要があります.幸いにもこの季節はそんなに虫も飛んで来ないのでライムグリーンの大物を2つも庭に置いていてもあまり心配しなくても良いのです.

今回のように大物2つを交互に塗装すると,一回一回うちの中に戻らなくてもいいので実は体力的には楽だったりします.大体4回の重ね塗りでまあまあの仕上がりになり,これにて塗装終了.1週間の養生の後庭で出来を確認する私.気候が良かったこともあり,会心の出来にかなり近い感じで研磨はとりあえずなくても良さそうなので作業はこれで終了です.

でいつもならここで車体にこの外装一式を取り付け,着せ替えするんですが,今回はすぐに取り付けると今の懐かしい銀茶のカラーリングとサヨナラしなければいけなくなります.それはちょっと本意ではないので,場所を取るからやりはじめた外装補修ですが,着せ替えは先送りとすることにしました.ホントに長い長い工程と期間を掛けて揃えたくせに室内は片付かないわ外装は綺麗にならないわ一体なんなんでしょうね,私って.

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