スプロケットカバーで一苦労(その2)

前回せっかく入手したスプロケットカバーをぶった切り,アルミプレートを切り出したところでおしまいになりました.これらをどうやってくっつけるか?という疑問をお持ちの方も多いと思います.実はこれはアルミ溶接しなければいけないかな?なんて思っていたのですが,どうもスプロケットカバーの程度であればエンジンのフィンなどの欠けを直す接着剤というのがあるのがわかり,今回はそれを使うことにしました.

このカテゴリで有名なのはデブコンというもので ,結構広く使われているようです.アルミ用はまさにエンジンフィンやパルシングカバーなどの修理での使用例を紹介しているwebも多く,今回はそれを使おうかな?なんて思ってヤフオクを徘徊しておりました.それにしても特殊用途の接着剤だけあって,なかなか高価なものです.ヤフオクではなく個人商店の通信販売であっても値段はほぼ変わらず,それではどうも芸がないような気がして,なかなか購入に踏み切れない私がおりました.

そんな頃,同じような用途の接着剤ということでデブコンとは違う接着剤がなかなか安く出品されているのを発見.それをなんとか落札してそれを使いましょうということで方針変更したのでした.その接着剤はドイツ製らしく,メーカー名,型式名ともに読みもなかなか正確には発音しにくい感じの代物.Schachtner社のReparatur StoffeのReparatur-METAL Alu-s.もう名称だけだと何のことかちっともわかりませんが,到着したものの説明書を読んでもまったく状況が変わらないのがにくい.まあ,主剤と硬化剤の2種を混ぜて使うというのはわかるので,とりあえずこれで接着してみることにしました.

接着の作業自体は外装部品なんかとほとんど変わりません.まず接着剤の乗る部分をヤスリや紙やすりでで塗装を剥ぎます.大体前回の出来上がりでは形がいびつになってしまった部分もありますので,スプロケットカバーとアルミ板のそれぞれ形状を整えてセルモーターのRにちゃんと合う形に整形しつつ塗装を剥いだ感じです.ちなみに裏側は広めに塗装を剥いで接着面積を稼ぎます.

ある程度整形できたら,セロテープでそれぞれの稜線に合わせて貼り合わせていきます.隙間が元も小さくなおかつ円形に近くなるようにアルミ板の形状なんかも見直しながら再び削りながら合わせこみをして張り合わせて,表側の隙間がなくなるようにセロテープが貼れたらいよいよReparatur-METAL Alu-s.の出番です.

主剤,硬化剤をしこたま混ぜたところそれだけでは結構粘度がやわらかく,そのため塗りこみも結構大変だったりすると思われたのですが,裏側から接着剤を誑し込むようにすると,なかなか綺麗に充填することが出来ました.ここで硬化を待って24時間放置.

あとは表側に気泡が入ったりするので,次の日はセロテープを剥がし,アルコールで拭いた後表側から同じく接着剤を流し込んで今度は接着剤の上からテープを貼って整形.ここでも再び24時間の硬化待ち.硬化が済んだら一応強度を確認してみます.ひとまず手で出来る限りの力を加えてみて,破壊しないかどうか.結果としては怪しい接着剤の割にはなかなかな強度が確保できていることがわかり,かなりご満悦.ご満悦なところでとりあえず次回に続く...

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