フロントホイール、ブレーキをなんとかする

前回はフォークをGPz550用ということでチョイスして,なんとかオイルシールなどの交換終了までやってきました.今回はそれを車体に取り付けるためにホイール周りをやっていきます.

まずはタイヤ交換ですが,これもサイズ的には良品中古がほとんどありませんので,適当なお値段で売られているリア用のタイヤをフロントにつけてきました.まあリア用にフロントをつけること自体何が問題になるかあんまりわかりませんが,とにかく最高速とかをあんまり出さなければ問題ないかなと思うわけです.次に塗装です.いつものゴールド塗装です.やっぱりリムの部分に塗りがない分マスキングが楽です.まあ今回はいきなり出来上がりの写真ではわからないと思いますが,かなり下地の腐食を取るのに苦労しました.

で,次にこのホイールを新たなGPz550のフォークに取り付けるのですが,作業そのものは順調そのもの.フロントアクスルもGPz400Fと550で同じものですし,ジャッキアップだってそんな手間がかかるものではありません.唯一フォークに取り付けられているエアサス用のバイパスが少し面倒くさいということぐらい.で,ホイールを取り付けてキャリパーを取り付けるところで問題発生.なんとキャリパーが取付できないのです.どうもキャリパーの位置に対してブレーキディスクが大きい様子.で,なんとか部品番号を調べてみるとなんとGPz400,GPz400FとGPz550ではブレーキディスクが異なることがわかりました.部品番号を調査したところ,GPz400,GPz400Fは41080-1134,GPz550は41080-1106でした.その共通部品の流用先車名はEL250-F6となっており,なんとエリミネーター250.わけわからんわ〜.

ということで入手に走ります.新品は1枚税抜き22000円でして,もちろんそんなものは購入できません.ヤフオクで中古を探しますが,GPz550用のブレーキディスクなんてめったなことでは出てこないので,エリミネーター250のブレーキディスクを探してみると,結構あるにはあるのですが,所詮シングルディスクなので2枚一緒に出品されているケースはありません.仕方ないので1枚ずつ厚みが同じ程度そうなものを探しました.で,有るにはあったのですが片やエリミネーター250SE用,もう1枚は250LX用.でパーツNoを調べたところ何やらSEに対しLXは異なる番号になっています.

でもキャリパーの配置やフォークも同じようですし,ホイールへの取り付け穴もスポークとキャストの違いはあれど,内径とピッチは同じように見えます.何が違うのかな〜といろいろアップされている写真からあらさがしをしてみると1点だけありました.それはディスク内側の塗装.SEが銀色でLXは金色です.う〜ん,これはどうかな〜と思ったのですが,こういった変なところがあったとして,そのへんなことをどうしてもそれをやってしまいたくなるのが私の天邪鬼なところ.

結局その別出品の1枚ずつを購入してしまいました.早速その次の週末に取り付け作業です.まず,到着したブレーキディスクと,車体についているものの直径を比較します.購入したエリミネーター250SE,LXのものはどちらも直径260mm.取り付け穴のPCDは150mmの6穴.内径も130mmということで,LXのものもGPz550用ということで色さえ気にしなければ流用可能ということがわかりました.それに対し車体側のGPz400,GPz400F用は外径270mm.なんと直径で10mmも小さいんですね.排気量が大きいモデルの方が小さいディスク径というのはあまり合点がいきませんが,まあ当時何かと共通部品を使って海外でのサービス体制を少しでも向上させたいという想いもあったんでしょうね.確かにキャリパー含めニンジャと共通パーツが増えているわけで,海外のサービス拠点はその点ありがたかったはずです.

で,ディスクの交換そのものは前回ネジ緩み防止剤を塗って締めたので結構大変でしたが,まあそれなりの時間で交換できました.なお再びねじの緩み防止剤を塗るまで清掃したりするのが時間はかかってしまいますので,手持ちのディスク固定ボルトの錆が浮いていないものをチョイスして塗り直して使ったりしました.ホイールを車体に取り付けてキャリパーを取り付けます.ちゃんとホイールがまわり,パッド位置がだいたい正しい位置にいるかを目視確認.どうやらこれでようやくGPz550のフロントと合致する構成になってくれたようです.

で,前回出来なかったブレーキホースの取り付けとブレーキフルードを入れる工程とそのエア抜きを行います.ちなみにブレーキホースはステンメッシュ化したいところだったのですが,550用ということで入手したホースが結構まだ若く,硬化,軟化もなかったのでそのまま使うことにしました.取り回しもノーマルのままなのでニンジャの前期と同じく,エア抜き箇所が6か所もある割にまあエア抜き自体はすぐに終わってエアが出ては来なくなりました.ところがどうもタッチがふにゃふにゃなまんまです.よく見たら,左キャリパーのスライドシャフトの肩の部分にパッドの取り付け穴部分が引っかかっていて,キャリパーが片当たりしていました.キャリパーを外し,パッドを正しくセットしたところ少しにニギニギしたところでしっかりしたタッチを得られるようになりました.

引き続き作業に乗じて時期を合わせてライムグリーンに塗装したフロントフェンダーも取付け完了.出来上がりはまあ片側は金,裏側は銀という変則ブレーキディスクで,私的には個性を感じられる(ちゃうやろ!)自己満足満載仕様.ということでなんとかフロント周りが完成いたしました.正直GPz550用を何気なくチョイスしたがためにこれほどの手間がかかってしまいましたが,結果的には楽しめちゃった感じですね.あはは〜.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT