フロントフォークをなんとかする

ひとまず組み上げた車体ですが,フロント周りはほとんど未完成状態に近い状況です.というのも

・フロントフォークが錆錆すぎて使えない.
・フロントホイールがまだ塗装していない.
・同じくタイヤ交換もまだ

ということで,何度もジャッキアップをするのは面倒なのでまず交換する部品を先に入手して整備してしまうことにしました.しかしGPz400F用ということで売りに出されているものはフォーク単体,三つ又などを合わせたフロントASSYの両方とも錆無しを謳っているものはなく,錆ありのものの中にも摺動部に錆があるものが多く存在しました.実際いろいろ悩みながらそれなりの値段のものを2セット入手しましたが,一つは錆の上を銀色の塗料を塗ってごまかした詐欺まがいのもの.もう一つは摺動部の錆びは点錆といいつつ,その点の直径が3mm程度でかなり深い錆でとても使えるものではありませんでした.いくら程度の良いものが入手しずらいにしてもノークレームでと書いてしまえばいかようにでもモノや写真を細工してしまう出品者側のモラルの低下が顕著だということがわかりました.ホントこれでは気分が荒みます.

ということで,ちょっと検索範囲を広げてGPz550で検索し始めたところ,なんとか比較的点錆が少ないものを入手できたので,それを今回流用することにしました.まあトリプルツリーやトップブリッジ,ブレーキマスター,ホース,キャリパーもついているし,結構お買い得.両方にアンチノーズのシリンダーがついているのが通常のGPz400Fとは異なる点と判断しました.例によってオイルシールはもう駄目なようでオイル漏れは定番.まあオイルシールの交換はとにかく予定していたのでまあなんとかなるでしょう.

さて,交換に当たってはダストシールも交換するのですが,GPz400F,GPz550ともにこのダストシールがが特殊.形状的にはフォークアウターの上面より凹んでいるので,水が上面にたまりやすく簡単に水が浸入するのと,凹んでいるがゆえにフォークアウターの内側に分解時に何か棒のようなものでかきだすの溝があり,そこに薄い棒を突っ込んで一旦取り外したら必ずダストシールが変形するので絶対に再利用できないというものなんです.これは以前から好きになれないのと,若い頃GPz400Fに乗っていたころバイク屋さんにダストシール,オイルシール交換してもらった時にこのダストシールが汎用性の高いものに交換されていた記憶がありますので,今回同じくダストシールについてはその汎用性の高い形状のものにすることにしました.ということでヤフオクで売っている汎用の35mmのダストシールがそのまま使えると判断して,今回はオイルシールを含めセットで売っているものを購入しました.

で,早速オイルシール,ダストシールの交換作業です.まずとっかかりからだいたいやりにくいのが,トッププラグの抜け防止で取り付けられているC型サークリップを抜く作業です.他の車体では車体についたまんま上から体重をかけて抜いたり,シャコ万を利用したりというのを紹介したりしましたが,今回は3ツ又なんかが点いた状況でどのようにそのC型サークリップを抜くかをご紹介します.といってもうちの環境でないとできないやり方なんですが.というのも,私の場合,ちょうどフォークインナーのトップを都合よくホールドしてくれるものがちょうど玄関にあったりしたので,これを利用するというやり方なんです.写真のような感じで三つ又にくっついたフォークを門に引っ掛けて上から絵の大きなドライバーなどで押さえながら抜くというものです.多少門の塗装が剥がれたり実害がないわけではありませんが,これだとかなり効率よく体重をかけることができ,ただでさえ抜けにくいC型サークリップの取り出しに専念できるのです.

そんなこんなで,いろいろ端折りますが両方のフォークのシールを入れ替えることが出来ました.あとは車体につけるだけですがまだホイールやらやることがいっぱいあります.そこらへんは次にご紹介するということで今回はここまでということにしておきましょう.

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