吸気系をなんとかする(その2)

前回は車体についてきたキャブレターをあきらめ,新たに入手してフロート室を開けたところでその綺麗さに安堵したところで終わりましたが,今回はその続きからです.

メインジェットは写真のような感じで,ホルダーサイドの穴が時折詰まっているぐらいでした.したがってワイヤーで穴を通してブレーキクリーナーで洗浄して,それでも取れないもののみ超音波洗浄しました.スロージェットについては閉塞率は50%ぐらいでした.35番ですので,まあつまりやすいっちゃ詰まりやすいんですが.フロートバルブについては幸い固着,破損はなく全然問題ないレベル.何度も言って申し訳ありませんが,ホント今回のキャブはあたりでした.

ちなみにワイヤーと言っていますが,私の場合ちゃんとしたメーカーのものを使っているわけではありません.写真のようにごみ箱に捨てられていたタングステンの小径ワイヤーをこれまた捨てられていたSUSパイプにかしめて,それを使っております.この箱は小物入れみたいになっていまして,他にもいろいろ入っているのですが,とにかく小径の穴や,小さいゴミ,錆をを清掃したりするときに使うものがこまごまとごっちゃに入っています.まあこの箱自体開ける機会もそう多くなく,自分としても何に使うんだろう?というものも入っておりますが.

フロート室内部はそう汚れていなく,一見いじるところはなさそうに見えたのですが,パッキンがバキバキでした.もうあまりにもバキバキで,外そうと思っても溝の中から抜けてこなく,結局4つとも交換するのに溝の清掃も合わせて30分ぐらい かかってしまうぐらい.実際今までこのフロート室パッキンがここまで硬かったのは初体験でして,未だ開けていないキャブの中身にはこれを超えるものも含まれているかもと背筋が凍ってしまいました.

次はキャブを車体につけてしまいましょう.この車体については分解のときにご報告したとおりマニホールドが完全に破壊されてしまっています.またインシュレーターもこれでもかというほどに硬化してしまっています.そのために入り口,出口側のパーツは一そろい新品で交換します.以外にエンジン側のマニホールドが高くって,この一そろいについてはかなりは出費なんですが,致し方ないところです.

で,致し方ないと言っておきながら,GPz400F用と銘打って安価な出品があったので,それをすでに購入してしまっていたりします.でも届いたものはよくよく見てみたらゼファー用と同じで,前後に少し長いタイプ.こりゃあかんわということで新品を購入したのでした.したがって致し方あったと思ったらなかった というのが正しい表現ということになります.ちなみに左がゼファーなど用で,一部の輸出仕様ではゼファー用のキャブが使われていたりするので,出品者も嘘をついていたというわけではないんですがね.

ということでいきなりキャブが装着されて,完成度がぐっと上がった感じになりました.まあすべては程度の良いキャブが入手出来て,大枚はたいてインシュレーター,マニホールドに新品を奢ったというだけなんですが.さて次は何をやりましょうかね?

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT