オイルを入れたらオイル漏れ

電装のほぼ終わりが見えたと思いますので,そろそろ火入れに向けて準備をしていこうと思います.まあ簡単にできるところでは油脂類の充填ということでエンジンオイルを入れてみました.いつものようにXF-08の5W-40です.

で,入れてすぐは異常もなかったのですが,次の日車体の下廻りに目をやったところ,オイルが落ちた跡が出来ていました.場所としてはスプロケットカバーの下あたりですが,まだチェーンも張っていないので,確実にこれは先日充填したばかりのオイルということになります.オイルクーラーとかウォーターポンプとか面倒なものはありませんので,オイル漏れの可能性は今まで一切懸念していませんでしたが,1点だけ思い当たる節があります.

それは車体分解の時にさかのぼります.スプロケットカバーが外れず,結局もともとついてきていたスプロケットカバーを破壊して外し,それでもその破片がノックピンに食らいついてしまい,その除去の際に多少気を付けてはいたのですがシフトシャフトに応力がかかってしまった可能性があります.それはすなわちこのシャフトが突き出ている部分のオイルシールが破れてしまった可能性を意味します.

ということでこの部分のオイルシールとスプロケットカバー裏のプレートのガスケットを新品購入し,その次の週末せっかく入れたオイルを一旦抜いて作業開始です.スプロケットカバーの奥のプレートを外します.アウトプットシャフトの正面は錆びていますが,奥のスリーブは摩耗溝もなくまだまだ若い車体であることがわかります.

そのカバーに今回破れたと思しきオイルシールがついています.このオイルシールを見てみると,中心の穴に小指を通してみたところ完全にひびが入ってしまっていておそらく推理した通り応力をかけたときにガタ分シャフトが偏心してその時に破壊してしまったものを思われます.一方新品のものを見てみると,このオイルシール,外側は鉄のフランジで覆われていて,何やら特殊な形状をしています.古いオイルシールを外してみるとどうやら液体ガスケットをカバーの穴に塗り込んで,外側からのオイル漏れが起きないようにしているようです.したがって今回も液体ガスケットを塗ってオイルシールを挿入します.

あとは古いガスケットを綺麗にはがし,新しいガスケットを挟んでスプロケットカバー裏のプレートを装着します.一応この時点で先ほど抜いたオイルをキッチンペーパーで濾してから再度入れて,オイル漏れがないかを確認します.なんせ一度もエンジンを回していないエンジンオイルですから勿体ないのですが,やっぱりそのままは怖いので濾してみたわけです.念のため1時間放置しておきましたがにじみもなく,これであれば大丈夫そうということでスプロケットやスプロケットカバーを取り付けて作業自体は終了.これでオイル漏れは大丈夫なんですが,火入れまではまだやりたいことが様々あるわけですね.まだまだゴールまで道は長いな〜.

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