車体組み立て前にやっておきたいこと(その2)

前回のスプロケットカバーの除去では予想外のひどい腐食でずいぶん手こずりましたが,今回も腐食ネタからです.

車体を組んでしまうとあまり裸のまんま放置するのははばかりたいということで,できる限りフェンダー,シート,カウルなどは装着してしまいたいもの.で,この車体のリアフェンダーには社外ウィンカーがついているのですが,これがまあ想像を絶する腐食っぷりなのです.で,どうせ外すことになるのですが,これがフェンダーを車体に取り付けてしまってからでは作業がとてもやりにくいので,とにかく取付け前に外してしまいたいわけです.

ウィンカーボディの本体のめっきはほぼ完全にはがれてしまい,腐食しておりますが,それよりも取り付けネジのあたりの錆がすごいです.ねじのほうはもう絶対ナットがまわらない感じです.一応届くところはワイヤーブラシを入れて,CRCを吹いてナットを回したのですが,見事にシャフトがネジ切れてしまいました.ということで一応ウィンカーは取り外すには取り外せました.

次にリアフェンダーに取り付いているテールライトです.これはリム部分の錆が出ておりところどころ穴が開いています.錆びは除去,穴はパテで塞いで対応しておきたいところです.またライトカバーについては下から見ると写真のようにその錆が長期間たまっていたようで,カバーの内部に錆色が浮いています.GPZ400Fは一応テールライトの光でナンバーを照らすタイプなので,ここが錆色だとナンバーが変な色になってしまうかもしれないということで,清掃しておきます.この錆色,実はテールランプカバーの内側と外側が2層になっているところの間に入り込んでいるので一旦お互い圧入されているカバーを分解し清掃します.あとはリムの部分の塗装ですが,これは適当に養生しておき後で車体組み立て直前に取り付けることにします.

さて,車体を少しでも雨にさらさないためにはシートの有無が重要です.今回の車体はシート生地がびりびりに破れていて,下地も一部腐食してえぐれています.ということでシートは張り替えるのですが,まずはベルトを取り外してしまわないといけません.で,その錆びまくったベルトの取り付けネジのところですが,案の定ねじの頭の溝自体が錆びてしまい全然回すことができません.したがって電動ドリルでねじの頭を飛ばしてしまいました.その後ベルトを取り,いつものバイスクリップ+ワイヤブラシ+CRCぶっかけで残ったネジを除去します.ベルトの端部の金具は片方は錆がそうでもなかったので 錆取り後めっき調スプレーで塗装して使い回し,残りの方は他のニンジャかなんかで不要になったベルトから流用しました.

シート生地をひんむいてベースウレタンの状況は写真のような状態です.腐食した箇所が痩せてしまっていますが,まあこのまま使えないわけではないので,このままシート生地を張ることにします.

出来あがりです.腐食しているところはそのままだったのでところどころ凹みがあるように見えますが,車体に取り付ければそう目立たないので,これはこれでOKでしょう.まあ急いでやってしまったわりにきれいにできたので満足は満足です.

さて,これで車体をくみ上げる準備がほぼ完了しました.次回はいよいよって感じですね.

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