キャブレター(状況確認+清掃編)

キャブレターについてはこの元車体にあらかじめついていたものがあり,それをそのまま流用するのが順当な流れです.特にバイクの部品は室内外にあふれているような状況であり,使わない部品を後に残してしまわないためにもそれが私にとって最良の選択ではあります.で,まずはそのキャブレターの状況確認から参ることにしましょう.

元車体についていたキャブはそんなにガソリン臭くなかったこともあって,長らく室内保管していました.もちろん2重にビニール袋でくるんで匂い対策はしていたのですが,流石に状況確認ということだと中を開けざるを得ないので,とある週末家族がみんな出払って夜まで帰ってこない日を狙ってリビングで作業を強行します.

まずリビングの机に新聞紙を引いて外観と各部動作のチェックです.

・外観にまんべんなく腐食あり.
・チョークは動作せず.
・バタフライバルブ軸が固着.
・バキュームピストンが外側の2つは動作せず.
・その他ねじのナメなどはなし.

で,フロート室を順に開けていきました.

・メインジェットは2/4つが詰まりあり→清掃して除去.
・パイロットジェットは3/4つで詰まりあり→今回は清掃せず.
・フロートバルブ→2/4つが動作せず.
・フロート軸のプラスチック部品根元のゴムがバキバキ.
・フロート室のパッキンもバキバキ.
・キャブの連結パイプがらガソリン漏れの跡あり.

といった感じです.

次に上周りを開けてみました.バキュームピストンが動かなかった2つについてはCRCを吹いて少しずつドライバの先端にウェスを撒いててこの原理で上げていったら動くようになりましたが戻りません.完全に抜いてニードルを見てみたら写真のありさまでした.これは清掃してなんとか綺麗にすることが出来ましたが,もれだともう一度メインジェット周りを清掃したほうがよさそうですね.

で,上周りをやったついでにチョークが動くようにしたかったので,チョークのリンケージを外してチョークのシリンダーの開口部にCRCを吹いて個別に動くようにチョークのピストンを少しずつ力をかけていきます.内側の2つについてはこれでチョークのピストンが動くようになったのですが,外側の二つがどうしても動きません.う〜ん,腐食の影響がここまで深いとは.しょうがないのでピストンを外側から抜いて清掃してようやく動かせるようになりましたが,これでちゃんとチョークとして機能するかすごく不安です.

次にバタフライバルブについてですが,これはキャブレターを1つ1つ分解してみないとわかりません.一応CRCを軸周りにたらふく吹きかけて,しばらく置いておくことにしました.あわよくばここに分けないでもバタフライバルブが動くようになるかもと一縷の望みをかけて本日の作業はここまでとします.

それにしても,今回スズキのキャブレターを初めて分解してみましたが,同じMIKUNIのキャブレターでもカワサキで使われているものと大きく違っていて,なんか面食らってしまいました.果たしてちゃんと機能するようにできるのか.不安です.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT