カウル周辺,ミラー

外装についてはテールカウルを買い足さないといけないぐらいで,そんなに苦労しなさそうであったGSX400Sカタナ.でもこの車体が長く放置されている中で部品取りされてしまった部分が他にも一つだけありました.それはフロントカウル下のディフューザーとライト下のカバーです.このパーツは正式にはどういった名前で呼ばれているのか知りませんが,ヤフオクではこの名前で売られていることが多いようです.また,カウルが破損するとカウルと一緒に捨てられてしまうためか,出品させているものは軒並み高額です.実際このディフューザーが空力上すごく役に立っているような感じではなく,あくまでもハンス・ムートデザインのキーポイントになっているという点で,カタナの造形に欠かせないものになっていることは確かです.

あまりにも高額なので単体入手とカウル付き入手に両方を狙っていたのですが,それなりに傷アリのカウルと一体になって出品されているモノが意外に安価に落札できました.しかし送料が高くついたので,結果的にはそんなに安価ではなかったかも.

購入したものが安かった理由がカウルに傷があったからということ以外に,ライト下のカバーの取り付け部分が割れてしまっているというのがありました.ただ,その破損部分はちゃんと残っているので接着補修できるであろうということで購入に踏み切ったのでありました.カウルが到着して早速分解にかかります.そしてライト下カバーの破断している端面を少し削って脱脂したらエポキシ接着剤+グラスマットで補修します.

なお,今回初めてディフューザーそのものを見ることが出来ましたが,必要以上に分厚くって重いです.この重さはカウルの振れを防止する意味でのウェイトっぽい意味合いを持っているかのようです.まあ,少しでも軽量化したいはずなのにそんなことするはずはないですし,何かデザイン上のこだわりであのような無垢板になっているんでしょう.それにスタッドボルトがさびていて,その錆のおかげで周辺が盛り上がってしまっています.ねじが上に向かって取り付けられている上に,そのネジが普通のナットでとまっているので水が浸入しやすいんでしょうね.乾燥,硬化したら早速車体に取り付けましょう.

取付にあたってはフォークやライトハウジング,そしてカウルのすぐ上にハンドルが来ていることもあってずいぶんと作業性が悪いです.ライト光軸調整のために下カバーがあるのだと思いますが,この作業性の悪さは開け閉めを頻繁に行いたくないレベルです.結局一旦カウルを外して固定しました.この感じだとフォーク周辺の作業においてもカウルを外さないと作業ができないかもしれません.フォークのシール交換や,実は他にもこの周辺での作業がすでに決まっており,先が思いやられます.

今回,カウル以外でもう一つやったことがあります.ミラーです.実はミラーについては汎用のハンドルクランプのものを入手していたのですが,どうしてもカタナらしさを出すためにあの特徴的なミラーを購入することを決断したのです.でも結構これも高額だったりします.

そんな感じでひとまず落札したものは左右セットで右のミラーからなにやらカラカラ音がするもの.外観も黒いボディが長年紫外線にさらされて白んでしまっています.なので脱脂して艶消し黒を塗ってお化粧します.まあひとまず車体につけておき,問題ありそうであれば何かしら対策を講じましょう.

それにしてもカウルについてはただでさえ大物部品で使う予定の無いものを落札してしまい,車体にディフューザーを取り付けてしまい抜け殻になったカウルを見ながら今更自己嫌悪を感じる私です.普段の場合はあんまりこだわらない外観のフォルムですが,こんな感じで部品が余ったり多少高額入手になってしまっても,あえてこだわってみたい気になるのはカタナデザインのなせる業なんでしょうね.

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