ハンドルスイッチ周辺

この車体,右ハンドルスイッチがなにやら加工されているか,あるいは加工しようとして断念したかわかりませんが,とにかく変なのです.

右ハンドルスイッチはこの時代ちょうど常時点灯が新規の車体に対しルール化されたばかりで,ライトスイッチの部分には目隠しがされ,昨日としてはスタータースイッチ,キルスイッチ,あとは途中からサブハーネスに合流する形でブレーキスイッチの配線があるはずです.で,実際ハンドルスイッチ側のコネクタに刺さっている端子が2本しかなく,それにブレーキスイッチの配線がなぜかハンドルスイッチ側で切断されているのです.

感じとしてライトの常時点灯を嫌って改造しようとしたのに間違って配線を切断してしまって途中で投げ出してしまったかのような状況.もしブレーキスイッチを他の自作ハーネスとかにしてしまったのであればブレーキレバー根元にスイッチはちゃんとあるので,そのハーネスは残っていてもいいはずなのにそれがありません.それにメインハーネスも改造されているようで,そこまでやるならレースで使われていた可能性もあるのですが車体そのものは一切その気配がありません.したがって私には全然こうなっている経緯や理由がわからないのです.

ひとまず車体からハンドルスイッチを外して,もしかしたらハンドルスイッチ内で大それた改造がなされていて,こうなっているのでは?と思って分解してみたのですが,それもなさそう.ごく自然にキルスイッチとスタータースイッチに配線が伸びているだけです.う〜ん,こりゃ改造をミスって途中で投げ出したというのが正解かな?

そうなったら私が人がやろうとした無謀な改造の尻ぬぐいをする義理はないのであらたにハンドルスイッチを入手することにしました.幸いなことにGSX400Sのハンドルスイッチ自体はそんなに流通量も少なくないのでこんな感じでアクセルホルダーと一式になっているものを比較的安価に入手できました.こうやって見てみると当初ライトスイッチがあったものを急遽撤去したということでその配線部分にいては2対のジャンパの形に端子を残しているようですね.あとはキルスイッチ,スタータースイッチのケーブルだけ.比較的シンプルなものです.

これを車体に取り付けてみました.実際シンプルなコネクタであるので,ハーネスに改造がなされていても少しハーネスを私が修復することでなんとかなると思っていました.でも実際こうやってつけてみると,本来あるはずのケーブルがハーネス側に見つけることができません.特にブレーキスイッチの配線については全然わかりませんので,恐らくこの車体,ハーネス側も相当深いところまで改造されているのだと思います.したがって,今回ハーネスをそのまま流用するのもあきらめ,新たにハーネスを購入して交換することにしました.

さて,ハーネスについても流通量がある程度あるのでそんなに高額ではないのですが,また改造されたものを購入してしまうと大変なので,ヤフオクの小さい写真の中で無改造であることがわかるもののみ照準に入れて購入しました.そのハーネスの入れ替えですが,これまた大変です.というのもこのGSX400Sの場合,タンク下にサーモスタットがあるのでその周辺の混雑ぶりがすごく,一旦サーモスタットの固定ブラケットを外してその狭いところのハーネスを抜き,新たにハーネスをはわせるということをやらなければいけません.しかもその前後にわたった配線の分岐がなぜかとても多く,それも一緒に引きぬいたり這わしたり,一般的な車体のハーネス張替えの倍時間がかかるのです.

そして,当然カウルの中についてはすこぶるスペースが小さいがためにカウルを外さないといけません.まあカウルについてはハンドルスイッチのチェック,入れ替えともう何度も外していますのでもう慣れっこになってしまっていますが,ここらへんデザイン重視であるが故の苦労なんだと甘んじて受けるしかありませんね.ちなみにハーネスは無改造であったようで,右ハンドルスイッチを含めたコネクタ全てにおいて変なアサイン違いはありませんでした.

とまあ,最初に右ハンドルスイッチの異常に薄々気づいていたにもかかわらず後になってハンドルスイッチのみならずハーネスまで張り替える羽目になってしまい.全く面目ないというか,なんというか.反省する私なのです.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT