タンクの補修,塗装

前回少し写真の中に出てましたが,タンクについても車体の上に錆が浮いたまんま乗っけとくのはいやなのでかなり早期から着手していました.

まず元々タンクの外観は,クリア層がはがれている部分があり,そこを中心に錆びが発生しています.SUZUKIデカールのあたりにへこみがあり,これもこのままではみすぼらしい感じです.中身については幸いにもキャップ直下にタールのようなものが落ちた跡があり,軽く錆びていますが,他は大丈夫そうで,中にあったガソリンを抜いてみたところ変色や錆の混入はありませんでした.ですので,やることは外側の補修のみということになります.

まずやったのはSUZUKIデカールの剥離です.SUZUKIの車体全部なのかこのGSX400Sのみなのかわかりませんが,タンクのメーカーロゴの上にはクリアが吹かれておらず,こうやって剥がしても塗装の段差は残りません.カワサキの場合は大体クリアが吹かれているのでデカールの交換=再塗装なのですが,これは本来ならば私のようなめんどくさがり人間にとってありがたい感じです.ただ今回の場合は塗装に錆が浮いているのと凹みがあるので結局塗装はしなおさなければいけないので,あんまり効果はありませんが.で,デカール素材自体はかなり紫外線にやられていて剥がしても小片になってしまって連続的には剥離できません.なのでコツコツとスクレーパーを駆使して剥がしていきます.

デカールはがしが終わったところで塗装をはがしていきます.最近は私の場合塗装剥がしはケミカルを使わず,BSペイントハンターというのをディスクグラインダーにくっつけて剥がしていきます.まあ少し入り組んだところなんかはブラシやペーパーなど手で落とさなければいけないのですが,ケミカルでやるとどうしても後処理なんか含めて手間がかかるので最近は騒音が問題にならない時間帯に,庭のできるだけ周りに反響しない壁に囲まれたエリアに座って作業するのです.

で,その後の下地処理,塗装なんかはいつも通りで最後にソフト99の2液ウレタンクリア―で仕上げます.最後ちょっと追い込みすぎて垂れるしまったところができてしまいましたが,まあご愛敬.後で削るかどうかしましょう.ともあれ錆のない塗装面になったということで,これで安心して車体に載せておけます.何しろただでさえガソリン臭いタンクを室内に保管しておくなんてことは,今以上に家族の感情を悪化させることになりかねませんから.

で,実はまだデカールを貼っていない状況ではあったのですが,この状態で数か月が経ってしまいました.というのもSUZUKIロゴデカールを何色にするか迷っていたからなのです.実はカタナのデザインの中でこのSUZUKIデカールの赤というのはある意味アクセントのようなものなのですが,私はどうもこの赤が苦手なのです.どう苦手なのかはもう感覚的なものなので細かくは言えませんが,せっかくシルバー単色でシックにカタナのデザインが出来上がっているわけなので,できればそのシックなイメージを徹底したいと思っていたわけです.といっても他の原色を選んでしまっては破天荒なイメージになってしまうでしょう.なので赤系でありながらシックな色調ということでエンジのカッティングシートでSUZUKIロゴを製作しました.

こうやって見ていると少しシックすぎたかも知れませんが,こんなところでも少しはアイデンティティを主張できているかなということで自己満足度は高いです.とまあこのデカールに至るまでの道のりは長かったのですが,その間にコツコツと車体を仕上げていっていたりしていますので,次回はそこらへんを紹介しましょうかね.

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