1点気になっていたのは車検の帰りにプラグがかぶったような状況になったこと.これは問題があるとしたら点火系かキャブの可能性が高い.ということでまずキャブを疑って分解清掃をやってみましたが,オーバーフローはないようですし,ジェット類はしっかり通っています.ということでキャブは問題なさそう.ということで点火系ということになりますが,プラグは新品に交換したばっかりです.それにキャブを外したついでに点火チェックをしたところ4本ともちゃんと少しすすけた部分はありますが電極はきつね色になっていますし,点火も問題はなさそうです.
ただ点火しているとはいってもその強弱はわかりません.まあ正直今回スズキの車体は初めてですので,どんなことをやれば火花が強くなるのか皆目見当がつきません.ひとまずイグニッションコイル,プラグコードなどが怪しいのですが,まずカワサキ車であればプラグコードを社外新品に変えるところが,このスズキ車の場合イグニッションコイルとプラグコードの接続がどうも穴に差し込んでネジで止まっているのと接着剤のようなもので固定されているのです.これではプラグコードを引っこ抜いて新品にしてもちゃんと復帰できるか自信がありません.カワサキの場合はちゃんと内側にテーパがついているキャップのような部品でケーブルにかぶせたそのテーパに合う形のリングがあって確実に固定できるようになっているのですが.

そうなるとプラグコードのみならずイグニッションコイルまで新品にする話になってきますが,いかんせんスズキ車の場合このような低年式車に関しては新品部品が高額なのでどうしても中古でなんとかしたくなってきます.で,結局程度のよさそうな400カタナ用のプラグコードを購入したのです.次の朝ひとまず作業して,2つとも交換します.さっそく試運転して一段高いギアでわざとかぶりそうな走り方をして様子を見てみます.以前と比べてみてどうかというと,う〜ん,微妙.
戻ってからプラグの焼け具合を確認しますが,どうも1,4番の煤が気持ち多い様子.で,今度は1,4番のみ元のイグニッションコイルに戻してみようと新旧のセットを比べてみました.すると旧来のプラグコードはプラグキャップ側で少しプラグが右回りに回ることがわかりました.新しい方はそれよりも硬かったので,ここではあえてイグニッションコイルは交換せず,いわゆる増し締めした状態でどうなるかを確認することにしました.というわけでもう一度プラグキャップを取り全て増し締めをして再度試運転.
う〜ん,相変わらずアクセル急開で息つく感じはありますが,かぶったような感じにはなっていないかな?恐らくここらへんはキャブのセッティングの領域になってくるんでしょう.なので戻ってから今度はパイロットスクリュー調整工具を出してきてパイロットスクリューを調整します.デフォルトの1+3/4回転であったところを1+7/8回転にして再度出撃.あんまり効果がなかったようなので,再度2回転に調整して再出撃.今度は少し効果があったようで,息つきはほとんど感じないレベルとなりました.
これでまあ安心して乗れるようになったわがGSX400Sカタナ.ほうぼう足を延ばしますが行く先々で今までの車体とは異なるレベルの高い注目を浴びてしまいます.恐らくバイクをあんまり知らない人はカタナデザインそのもの,知っている人は400なのか750,1100なのかの確認の意味なのでしょう.まあ乗っているのがこんなおっさんなので,バイクの格好良さをスポイルしているのではないかと心配してしまいますね.