リアサス,ブレーキ

組立においてはリアサスの自然長が足りなく,ドラッグレーサーばりの腰の低さが目立ってしまったわけですが,これを早急に解決しなければいけません.で,解決のすべはあるのですがなかなか安価に済ませるのがむつかしかったりします.というのもその安価の基準がちゃんと長さのあったサスペンションを購入したときに対して今回の合計金額があまり違わないことが条件であったからにほかなりません.で,いろいろヤフオク以外も探したのですが,延長のエンドアイは大体送料を含めて2000円ってところ.そうなると長さ345mmに対応したサスペンションを普通に買った時の値段を数百円超えてしまうのです.そうなると私の後悔も半端ないレベルになってしまいます.

で,送料がそれなりに安いヤフオクのショップを見つけて,このコストアップを数十円単位にまで切り詰めることに成功しました.お店は九州のようですがリスクは当方承知でメール便発送可能というものです.ということで購入にあたってかなり悩んだので結果的には車体をくみ上げて2週間後にようやく取り付け作業に取り掛かります.

取付に関しては2本サスなので片方ずつ行きたいところですが,交換前後で長さが違うことになります.なのでリアタイヤとフェンダーとの間に算木を2本かましてサスペンションを抜きます.エンドアイの交換だけなので長さを適当に合わせて交換したら車体に取り付けます.取り付けにあたっては算木で浮かした位置よりも高く上げなければいけないので,ここは力業でシート下のよっこらしょとグラブバーを持ち上げて,そのスキにエンドアイにフレームやスイングアームのシャフトを通します.

さて,取り付けてみて,少しケツ上げになりすぎているような気もしますが,これでなんとか車勢は健全化したように思います.シートにおまたがってみてもそう柔らかすぎず,最終的には走ってみてプリロード調整をしていきたいなという感じです.これでなんとか車体周りがちゃんと組み上げられて様な気分ですが,まだもう1点やっておくべき事があるので,今回はそれもやってしまいます.

車体の組み上げの時に少し触れましたが,実はリアブレーキマスターの取り付けねじがバカになってしまってフレームから抜くことができず,結局グラインダーでねじ頭をぶった切ってフレームから外したのです.そしてその残ったねじの部分をバイスクリップで挟んで回そうとしたのですが,裏側に抜けていたネジ部がさびており,その部分が突っかかって全然抜けてこないのです.ついにはマスターシリンダー脇のリザーバータンクからのホースをとめているプラスチックのブラケットを力余って破壊してしまい,ジ・エンド.長期放置車でありながらも奇跡的に固着していないブレーキマスターだったので是が非でも流用したかったのに,無念です.

しょうがないので比較的安価で出品されていたブレーキペダルまで付いたASSY品を落札しました.それにしてもこうやって見るとGSX400Sカタナのブレーキペダルというのは特徴的なデザインをしています.他車流用はほぼ不可能な感じですね.ちなみにこのブレーキマスターも固着していませんでしたので普通の車体であればいわゆるポン付けが可能なわけです.しかしGSX400Sカタナの場合は,ステップの真裏がすぐにスイングアームであり,ペダルを交換するのが大変です.ですのでリンクのところからブレーキマスターとロッドのみを交換することにしました.

ブレーキマスターは交換できたので,エア抜きついでにリアブレーキをメンテナンスしておきます.リアブレーキは軽度な引き釣りが出ているぐらいでしたが,一応キャリパーのピストンポッドを清掃して揉み出しを何度か行います.ブレーキホースがご丁寧にもスイングアームの下に固定されていて,そのままではキャリパー単体のメンテがやりにくく,ホースを一旦スイングアームから外しての作業です.そんな感じでいつもよりちょっと多めの揉み出しを行ったところでなんとか引き釣りなくキャリパーがセットできるようになりましたので最後にブレーキスイッチの作動範囲を調整してリアブレーキ関連作業はこれで終了.

さて,車体周りということであればまだまだやることはありますが,いかんせん元の車体が欠品が少なかったこともあり新しく物を買うのははばかりたいので,できるだけ流用の方向で頑張らないといけないというのが今回つらいところです.

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