ライコランド

ある日極寒の中,出張からの帰りにすり抜けで一番前の停止線でとまった.停止線の手前でとまるはずが,なぜか10-20cm通り過ぎてしまう.いくら握っても最後にとまるときカックンととまらない.おそらくブレーキホースのへたりが原因であろう.ああっ.また出費だ...気持ちが重くなるがしょうがない.また安く調達するしかない.ブレーキホースだけに中古は何とか避けたい.EARL'SやGOODRIDGEでは15000円を超えてしまう.

そんな中,サイレンサーの取り付けのときに必要な耐熱パッキンを買いに柏の手前にあるライコランドというパーツ屋さんにいった.国内随一の品揃えと評判であったので,以前探した事があったのだがその時は16号沿いにあると決めつけていたので見つからなかった.よくよく調べるとちょっと国道から入ったところにあるらしい.

車で家族同伴だったのだが,国道から曲がるとすぐに駐車場に入る車が渋滞している.入り口が国道の交差点のすぐ近くなので,路肩に寄せないで止めている車がいると大渋滞が16号線にまで及ぶ.こんなに混んでいるはずはない,と思いつつ駐車場の手前にきてセールをやっている事に気づく.車の中に寝ている子供らを残し,はじめは夫婦でいろいろ見て回った.大体5%引きのようだ.そろそろ子供らが起きるかもしれないと妻が車に戻った後はっとする光景に出会った.

"EARL'Sブレーキホース35%OFF この場でお作りします!"

その場に立ち竦み,長考に入った.恐らくバイク屋に持ち込んでブレーキホース交換となったところで,15000円ぐらい.今ここでEARL'Sを購入し自分でつけると11000円以内である.答えは決まった.問題は妻からどうやってEARL'Sの代金を引き出すかだ.妻にブレーキホースの重要性を説明するのは骨が折れる.免許を持っているといっても車の免許と同レベルで取ったのでバイクがどのようにしてとまるか恐らく知らない.これを説明するのに2日はかかる.わかったところでなぜ社外品を入れるのかという疑問を当然持つであろう.それに打ち勝つ理由付けは...工賃である...しかし...

考えているうち妻と子供ら登場.待てど暮らせど戻らぬ夫に業を煮やしやってきたらしい.しかし私の顔を見るや何か察したらしく,"OK"とのこと.よっぽど険しい顔をしていたらしい...値段はバンジョーやワッシャ,ブレーキフルードが付いて10400円であった.メッシュホースは黒のバージョンが今回初お目見えで,それも売っていたらしいのであるが生憎セールの最終日それも夕方ということで合うサイズはなかったため従来通りステン色のタイプでご購入.

結局調子に乗って妻を説得しDAYTONAのFブレーキパッドも恐らく次の車検は通らないという大義名分の元GET!一時期SUZUKIとKAWASAKIではやったTOKIKOのキャリパなのでZZRなどと同じパッドが使えるのである.その日パッキンやブレーキクリーナ,キャブクリーナ,チェーンオイルなどで24000円近い出費となった.しかしライコランドというのはすごい品揃えだ.これからもちょくちょく来ることにしよう.金なくて何も買えないけど.

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