消耗部品?

結局リアショックは生命の危機に瀕するような出来事が確認され始めてから1年後に純正の新品に入れ替わった.工賃含めて7万ちょっと.小遣い制になったもののバイク関係の出費は免除というありがたい家庭内制度のおかげで,この出費は私の懐を最小限痛めただけであった.実はこの時点では89年式にもOHLINSが使える事が判明していた.今回は純正ではなくOHLINSにしておいてあとあとメンテしてもらいながら使いつづけようという腹がないわけでもなかった.純正はダンパがいかれればASSY交換となるのでその点自然にもやさしい!?しかし,純正より高い買い物が出来ないのが私の性なのである.

OHLINSは中古でいいから合うやつを見つけてつけようという無謀な計画の下,純正の交換になったわけであるが,純正をしても,リアショックが仕事をしているというのはこんなに気持ちのいいものなのかと思わせるほどの違いである.加減速一つ取ってもまったく違う.リアの浮きが無い分停止したときの足つきがよくなった.以前はoff車に乗っているかと思うほど停止してから後ろが浮き沈みしていたのが,きゅっと収まる.コーナーでもかなり信頼して後ろ過重で回る事が出来る.それまではリアに信頼性が無かったのでフロントにしがみつくような感じで自然に肩に力が入ってしまっていた.おそらくOHLINSに純正から換えたときの感動よりは大きいであろう感動を味わう事が出来た.(勿論その時OHLINSに換えていればそれ以上の感動を得る事は出来ただろうが...)

これで晴れてタイヤのインプレも出来ようというもの.従ってあらためてちょっと攻めてみる.M59Xはツーリングタイヤだけあって安心して思いっきり倒し込むことはできない.しかし寿命が長い.というよりもこの走行距離ペースで乗っているとまったくといっていいほど減らない.その特性ゆえサスが直ってもワインディングにいって飛ばす気にもならないが,それでも外側の赤線はすぐに消すことが出来た.しかしその下地が全くといっていいほど減らない.MICHELINのタイヤを履くのははじめてであったが4輪2輪合わせMICHELINフリークが国内外にもたくさん入る事は納得が出来る.それにしても36000円は高かったが...今度は適正価格のお店にいく事にしよう.

4度目の車検は交換部品もなく通り,そろそろZXRも10年目に突入しようかという夏.ショートツーリングの最中局地的豪雨に襲われ,急いで戻って例の癖で洗車しようとしたところ.カウルから何か垂れ下がっている.ん?左ウィンカー...ケーブルの張力だけを頼りに本体にかろうじてついているウィンカーをしげしげと観察してみると,カウルの穴に挿入されるべきゴムブーツが破壊されている.というよりも寿命でいかれている.もしやと思い右のウィンカーの根元を見るも,やはりクラックが入っていた.

急ぎバイク屋でゴムブーツのみオーダーを入れる.送料が部品代よりも高くついてしまうとの事であったが,結局そのゴムブーツだけ頼む事にした.この時,右の方も頼むべきであったのだが,それは中古部品で何とかしようと考えた.今後10年を経過しようというバイクであるのでそこかしこがいかれてくるに違いない.それならば交換部品を中古でストックしておいて,それをつけ誤魔化そうという構想が出来上がっていたのである.

結局ウィンカーはゴムブーツの交換で蘇ったが,高年式ではないがゆえの問題点を露呈させたこの部品交換はより怪しい方向への路線変更を要求するものであった.

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