クロスロードの歌詞について

今は動画サイトで様々なMADがアップされており,このスパークルのビデオクリップのように曲と映像をうまくシンクロさせたり,順番を入れ替えたりして違うストーリーを作ってみたりとクリエーターの卵や実際のクリエーターさんが作品を公開しています.私にもそんな感じであのエンディングに当てはめてみたい音楽というのがあります.それは新海監督の作品である『クロスロード』で使われているやなぎなぎさんの『クロスロード』です.この曲の歌詞は実は新海さんが曲への割り付けとかをほかの方にサポートもらいながら作詞されています.確かにこのクロスロードが本作のモチーフにもなったと新海監督がおっしゃっていますし,この歌詞の後半部分はまさにこのエンディングの二人にすっぽりとはまるのです.

『クロスロード』全編のあらすじ自体,強い意志の行先にあった偶然の出会いを表現していますので,ほぼ今回のエンディングに当てはまって当然っちゃ当然なんですが,実際の映画のエンディングではかなりハラハラさせる展開ということでBGMもなく全く異なるフィーリングに仕上げられています.でもあのエンディングを目指して二人が確実に前進していく姿を応援しつつ見ていくならば,例えばさやてしの二人が登場するあたりからエンディングまでは,あの『クロスロード』の歌詞と曲調がふさわしいのかななんて思います.恐らくあの穏やかなやなぎなぎさんの歌声をバックにすることで映画本来の演出とは違う,何か明るい気持ちで二人のエンディングを見ることができるのではないかと期待が膨らんでしまうわけです.もし編集したりするならば例えばこんな感じです.

<こころを 隠してひとりで〜>

ここは三葉の心情に近いと思います.エンディングにはそのようなシーンは髪を結うところぐらいでしょうか?瀧くんも含めて砂時計のところとかの絵を混ぜたい感じではありますが.

<ぼくはね はじめから知っていた〜>

”空を見るよ”のところで空を見つめているところとか二人がそれに向けて手を伸ばすところを入れたいです.

<気づいて! ひとりじゃないから〜>

”ぼくらはすぐに〜”のところはテッシーとサヤちんとか四葉ちゃんとか糸守組の映像.あとここが一番大事なリリックだと思うのですが”きみはこの世界の はんぶん”のところ.一葉おばあちゃんも”はんぶん”って言ってましたもんね.まあ,ここで使う絵は二人が対照的に出ているところだったらなんでもいい感じです.とにかく二人が入れ替わりの中でお互いを”はんぶん”ずつシェアしていたような感じが出れば最高です.

<こぼれた さみしさと不安〜>

ここは瀧くんで行っときたいところです.図書館で資料を見返しているところがある程度ぴったりくるかも.そして”ドアを開ける”のところはさんざん出ているドアや引き戸を開けるシーン.

<きみとね なんどもすれ違い〜>

ここは雪の中のシーンでしょう.”きみへの目印に”のところは組紐を出しておきたいところ.

<信じて! 歩いてきた道〜>

ここからはもう電車の中からのエンディングへの流れそのままでいきましょう.

とまあ,まだ映画しか見れてないのでタイムテーブルが明確ではありませんが,上記のコンセプトで編集したとしてもそんなにいろいろなシーンを引っ張り出してこなくても,それなりになると思います.なんでもないやの前奏のようなドラム音が入る少し前ぐらいから丸まんま流して,ちょうどエンディングのところでクロスロードの短い後奏とともに青空にパンアップさせたいところです.これは私だけの期待値になってしまいますが,映画では出会えるかどうかハラハラしてみていたのとは逆に,希望の持てるとてもわくわく感で二人のエンディングを祝福できるような気がします.

まあ私はクリエーターの卵でもないですし,技術的なものや著作権の問題もあるのでいろいろやりたくっても動画サイトにアップしたりすることはないと思います.ですから,ブルーレイが入手できた暁には個人的に『クロスロード』をかぶせてブルーレイ側の音を消して視聴してみようと心に誓っていたりするのでした.

こういった映画館では決して楽しめない方法さえも,ブルーレイの発売前から既にワクワクしながら考えを巡らせることができる点や,公表するしないにかかわらず2次創作との強いつながりということで本作の特徴といってよいのではないかと思います.ああ,楽しみ〜.

ちなみに私の妄想では,このクロスロードの女の子の郷里は瀬戸内のとある島になっていますので同じ瀬戸内の島ということであれば,雪野先生の新たな着任先とも合致します.なので私はあの授業シーンの中に雪野先生が出てきてくれたならとか妄想を広げてしまいます.まあ,そこまでベタな展開はさすが新海さんも遠慮したってところでしょうか.ははははは.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT