新宿,四谷近辺の君の名は。の聖地などを巡る(その2)

いきなり赤坂見附でいろいろ探索しすぎて,時間が押してしまっています.ちょっと巻いていきたいところですが,少し押さえておきたいアングルがありますのでまだ少し歩きます.


弁慶橋の向こう岸のたもとにある街灯とプルデンシャルタワーです.桜の花を携えた枝がちょうど伸びていたのでフレームインさせての1枚.このシーンが映るのは二人が四ツ谷の駅で待ち合わせてからすぐですので,経路としては四ツ谷駅から麹町方面に少し歩いて,紀尾井町を抜けてこの橋にやってきたことになります.そうなるとこのルートはかなり遠回りなので紀尾井町あたりのカフェかなんかにでも寄ったんでしょうか?


映画の中ではこんなアングルもあったような気がします.もうちょっと広角でとったほうがよかったかもしれませんが,あんまり再現度は求めていないのであしからず.


ようやくここで赤坂見附の駅周辺を離脱することにします.ここから四ツ谷方面に歩いていきます.しばらく首都高の高架下を歩くと例のポイントに達します.まあアングルや場所に微妙な違いはあると思いますが,まさに奥寺センパイと瀧くんが前を歩いているような感じです.この歩道,この先ですごく細くなってまして,人がすれ違うのも少し大変なほどに幅がなくなっています.普段はあまり人が歩いていないのでロケハンで も撮影はしやすかったでしょうね.


先ほどのホテルニューオータニはガーデンタワーでしたが,こちらは本館?です.ちょうどこんなアングルだったと思いますが,映画にも出てきましたね.


瀧くんの背景にこんなアングルもあったと思いますので,こちら方向も撮影しておきます.もうちょっとお堀の水がきれいだったらいいんですが,ここらへんは桜もなくって少し殺風景に見えますね.


なので少し狭くなったところを通過しながら正面に見えてきた見事な桜で一枚.もしたきみつが出会ったすぐ後にデートするとしたらここら辺でシーンがあったらいいのになんて思います.


奥寺センパイと瀧くんが話し込みながら眺める四ツ谷方面です.手前の部分がずいぶん違いますが,やはり情景を美しく見せるためにあえてフェンスがない感じを描写して美術さんに使われていたんだろうなと推測します.ちなみにシーンの中でも何度が出てきている綿半さんの看板は最近になって付け替えられて,2文字だけになっているので少し違和感があります.


交差点を渡ってすぐに外堀通りの向こう側に目をやると立派な古風な門が見えます.映画の奥寺センパイの背景にも都心には似つかわしくない純日本風の高い壁が続いているさまが再現されていますが,これは江戸時代の紀州徳川家上屋敷のものらしいです.で,そのためにこの坂は紀伊國坂と呼ばれるようになったのだとか.でも竹橋のあたりにも同じ名前の坂がありますので少し調べてみたところ,あちらには江戸時代初期までこの上屋敷があったそうです.それが火災でこちらに移って来たがために都内に”紀伊國坂”が二つもあることになったようです.ちなみにこの坂は小泉八雲の”むじな”の聖地でもあります.まあ当時は今とは全く雰囲気の違う怪談に適した坂だったんでしょうね.


ここから少し行ったところではようやくフェンスも途切れて上智大学のグラウンドの向こうに見事な桜が一面に見えてきます.もうちょっと寄りで撮っても良かったんですけど,ここは周辺の情報量にこだわりたかったのであえてこんなアングルにしてみました.ちなみにこのグラウンドのあるところは江戸時代は外堀だったところを埋め立てて出来上がったスペースになります.どういったいきさつで大学のグラウンドになっているかは知る由もありませんが,江戸城の外堀というのはすごい幅を誇っていたんだと実感できます.

ということでもうそろそろ四ツ谷に差し掛かりますが,もう少し散策を楽しもうと思います.続きは次回.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT