孵化(2000.4.26-29)

次の土曜日ホームセンターに行き,産卵槽なるものを購入してきました.600円ぐらいでしたが,実はこれが箱の中身を見れなかったのでとんだ代物でした.親金魚の水槽の中に吸盤でつけておくタイプのものなのですが,水の循環をさせるための穴が大きく卵が簡単に出ていってしまいます.それにうちの六角形の水槽の一辺の長さよりも長いので取り付けさえもままなりません.中身を良く確認してからこういった物は買わないとだめですね.反省しました.とりあえずその週末は新たな買い物はせずに卵が孵るかどうか様子を見ることにしました.

ところがしばらくすると卵の一部に白いものようなものが付着しはじめました.無精卵や成長が止まった卵には水カビがつくといわれていますが,まさにそれです.その数も日を重ねるに連れ増えていきました.やがてほとんどの卵に水カビがつくようになってしまったのと,webをいろいろ調べた限りでは暖かい日が続くと2-3日で孵化するというのがわかっていましたので産卵後3日以上経過した段階でもうほとんど諦めていました.

ところが,その週の真ん中あたり帰宅すると妻が"目のようなものが見える"と教えてくれました.そして次の日にはちらほらと生まれはじめたではないですか.初日は20匹ぐらいが孵化しました.もちろん水カビが発生した卵ではなく,目立たないところにくっついていた卵からです.私の観察では,水草の裏やなんかには透明な卵がついていても見えにくくって確認できなかったようです.

こうなると俄然妻はやる気になってきます.次の日エアレーションのために何か買ってくるといいました.もう1set水槽を増やしてもいいかなとも思いましたが,勿体無いので今ある産卵槽(孵化槽?)にエアレーションをとりあえずできるだけの投資をすることにしました.というのは親金魚の水槽のすぐ横に孵化槽を置き,エアーは分岐でくれてやるというものです.親金魚の槽とエアーのバランスを調整する必要があるので,この前バキュームゲージの自作のときに使った2又バルブを使います.あとエアーストーン.この二つを妻に買わせて,あとは子どもが寝静まった後一人で設置します.孵化槽のバルブはほとんど締めてしまうような感じに調節しないと,親金魚の水槽のエアーが全く出なくなってきます.これは親金魚のエアーストーンがほぼ詰まっているから仕方がないのでしょうか?餌は妻が自ら選んできたテトラの稚魚用餌.これでひとまず安心して稚魚を見守ることができるようになりました.


これは後日談ですが,妻が孵化槽の稚魚の誕生に歓喜しているとき,ふと親金魚の水槽を見るとなんと稚魚がふらふらと泳いでいたそうです.とっさに洗面所に走り,網を持ってきたのですが,時すでに遅し.稚魚の姿は忽然と消えていたそうです.稚魚を食ったのがおとうさんなのかおかあさんなのかは定かではありませんが,親の姿を見て喜んで寄っていったら食べられちゃった稚魚の心中察するに余り有ります(涙).

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