3度目の産卵(2000.6.6)

そろそろ一番大きな稚魚も10mmを超え,殆どの稚魚がすごい食欲ですくすくと育っていました.そんなある日,出社を午後にして私用に出かけようとした時に,またまたオスがメスのお尻を追いかけていました.稚魚水槽から水草を移した翌朝のことです.うーむこれはもしかしないまでも?と思っていると,案の定用事を済まして戻ってくると既にたくさんの卵が水草から落ちて砂利の上にたくさん.どうやらわれわれの監視が薄い時を狙って産卵し,水草に付いたのを片っ端から啄ばんだようです.つくづく遺伝子の片隅にでも子育ての記憶が無い物かとあきれる私.

出してしまったものは仕方が無い(←おもらしか?).水草に取り敢えず少し残っているので,水草ごと稚魚の水槽に移します.この時点で水草には殆ど落ちてしまい少なくなっているまでも40程度の卵が付いていました.妻に状況を報告すると,

ふーん

といった感じ.まあ私は面倒なので砂利の上の卵はそのまま放置と決め付けていたのですが,その夜会社から戻ると,なんと砂利の上の卵が水草とともに稚魚水槽に取り付けられた産卵槽の中に.どうやら妻が回収したらしい.話を聞くと小一時間かけて寝転びながら水槽の中を覗き込み回収したんだとか.おかげで筋肉痛になってしまったようで,しきりに肩が痛いと訴えています.すでに100匹以上の稚魚が泳いでいるというのに,そんなに苦労してまで卵を回収してどうする!?という議論もありましたが,助けてしまったものはしょうがない.なんとか一匹でも多くを成魚にする方向で結論が出ました.

しかしただでさえ個体あたりの占有体積が尋常ではない稚魚水槽の中に産卵槽を入れてしまって,なんだか窮屈そう.この時点で卵が孵っても今まで飼って来た稚魚の生存率にも悪影響を与えることが明らかでしたので,孵化したら何らかの手だてを講じることが必須となりました.うーむ,ずぶずぶと深みに落ちていく(T^T).

今回は今までの2回よりも一段とスピード孵化.翌日には目が見えだし,次の日にはちらほらと孵化しだしました.で,稚魚の大きさはというと,第2陣の稚魚の口にもすっぽりと入ってしまう大きさ.それゆえ孵化して2-3日後には産卵槽の両端に循環のためにあいているスリットをするする抜けて,外に出て来てしまってしまいにはおにーさんおねーさんたちに追い回されて,ついには食べられてしまう始末.まだまだ結構小さい体長の稚魚まで,自分の体長の2/3はあろうかという孵化したばかりの稚魚を食べてしまうので,体型が変わっちゃって,その挙げ句瀕死状態にいたる物まで現れだしました.その光景を見て私は2ヶ月近くものタイムラグをあけて次々産卵した親金魚のことを怨みましたがどうにもこうにも始まりません.結局,産卵槽にもエアレーションをして,入り側と逆のスリットにはスポンジを嵌めて孵化したての稚魚が簡単に外にでられないようにしておきました.2-3日その状態で放っておいたのですが,素人養生はやっぱりだめなようです.案の定妻のクレームが付きました.スポンジと槽の壁の間に挟まって死んでしまう稚魚が続出したようです.この期におよんでの妻の言い分は,

これなら稚魚のおにーさんおねーさんに食べられて肥やしになった方がまし!

というものでした.まああ....なんて刹那的な!自分で助けといて!

まあそんな事言っても仕方ないので,もう開き直って稚魚を2層に分けることにしました.次の週末早速60cm水槽(@1980),ポンプ(もうすでに容量が足りなくなっていた(^^;,@1450),簡単な循環装置(バイオフィルター60とかいう,@680),砂利(10kg,@900),を買って来ました.これだけでも今までの我が家の常識から行くとかなりな出費です.それに合わせ置き場所が無くなるだろうということで,小さいスチール棚(@1980)を買って来ました.で,結局写真のようになった訳ですが,まあ,喜んだのは子供たち.水族館みたいということなんでしょうが,そこにいる生物といえば和金約200匹と貝が一匹(T_T).うーむ.単一種で増殖させてもやっぱりつまらん.まあ今後の生存率次第ですが,今後また水槽が増えるのか?はたまた波乱を乗り越え庭に池か?それともみーんな親金魚の餌になってしまうのか?God knows.

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