走行可能にする準備

意図せず一気に進捗してしまいエンジンがかかってしまったので,早速走行できるように車体周りをなんとかすることにします.といってもこの車体,ほとんどやることがありません.まず走行前なので,目に見えてやらなければいけない点しか候補に上がらないのですが,適当に見栄えを良くしておくのと,フロントフォークからのオイル漏れをなんとかする程度です.

フロントフォークについては1本からはにじみがあって,そんなに激しい汚れではないのですが,フォークボトムが少し汚れています.もう1本については漏れはないのですが,ダストシールがひび割れしていて,もうこれは時間の問題でしょう.したがって左右のシールを交換します.まずフロントフォークを抜くんですが,軽量車体だけあって,フロントの揚げ方がほんとうに手抜きというかなんというか.心細い算木でサイドスタンドを支えながらエンジン下をジャッキアップしてハンドルなんかはつけっぱなしです.本当にやる気が感じられないジャッキアップ.

で,抜いたフォークは車体についていた時点でトップブリッジのネジのみゆるめてフォークチップのネジは緩めた状態で外したのですが,その後,インナーからそのトップを外すのに手古摺りました.というのもこの車体,あまりの走行距離の少なさから一度もフォークが分解されていないらしく,インナーのねじ込みが半端なくきつく締められているのです.KSR-IIのときは人の分も合わせて3回ほどこの部分緩めていますが,シャフトに棒を突っ込んでキャップボルトにレンチをかませれば適当に外れてくれたのです.今回は手持ちの鉄シャフトでは曲がってしまってだめで,レンチを突っ込んでそれでもダメで,ついにはエアインパクトの登場を持って初めて一件落着となりました.

次にはインナーを抜いてオイルシール,ダストシールを入れ換えます.ちなみにインナーにはごくごく下側に錆がありましたが,他は点錆もなく全然問題なさそうでした.ここらへんのパーツ,実はKSR-I,IIと同じかな?と思っていたら結構ボトムのパーツとかが型番から違っていました.なんでこうなっているかは不明ですが,外観はほとんど変わらないのにナゾです.あとはオイルを入れてフォークトップを締めて,車体に組み付け,ホイール,ブレーキキャリパーを取り付けたらフロントまわりは終了〜.

あとやっておきたい点は外観です.まずマフラーエキパイ.以前のKSR-II2号機ほどではないにしても一番目立つエキパイに錆が浮いていますので,ここをひたすら研磨して錆び落とし,見えないところは結構ほったらかしですが,そのまま適当にマスキングしてミッチャクロン,耐熱艶消し黒を塗って,乾いたところでしばらくエンジンを掛けて焼き付けておきます.あとは車体の下周りのネジで錆色になっている部分をとにかくネジ交換していきます.それでも部品を外さないといけなかったり,ほとんど見えないところのネジはそのまんま.まあこれでそれなりの見栄えにはなりました.

最後にグリップを交換します.というのもこの車体,もともとは自転車用?と見間違うような変なグリップがついています.アクセル側はスロットルホルダより短いようで,スロットルホルダーのカラーの部分が露出していて格好悪いったらありゃしません.ということで送料込1000円以下の新品を購入して入れ替えます.といってもこの新品,そのスロットルホルダーのカラーが入り込む溝がありませんで,結局自分でこの溝を内側から削って成形しなければいけませんでした.粗悪品と言っていいのか,何と言ってよいのか….

とまあ,これで走る準備は車体側についてほぼ終了.あとは実走させてみてナンボっていうことなので,次回は実走編ということになりましょうかね.

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