車体引取り

落札した日の週末,さっそく引き取りの約束をしたのですがどうも土曜日は雨が降りそう.まあ雨が降っても車体をばらす必要があるかによって考慮すべきかどうかが決まるわけですが,この時点で車体をばらす必要は実はないのではないかと期待していたりしたのでした.というのも最近ZRXの経験とかから,プリウスのリアシートを倒せば結構なスペースが出来上がることが実証できたので,そこでKSRが積めるかどうか採寸してみたのです.そうすると,ミラーを外した状態あるいはハンドルバーを外した状態まで持っていけばほぼいけることが分かったのです.

KSR-IIの2号機の時はセフィーロだったのでトランクに積んで何とかしたのですが,これがプリウスの場合トランクとリアシートスペースがつなげることができるというメリットが最大限活用できるわけです.といってもハンドルを外すとなると多少なりとも作業は発生します.雨が降っていて必要以上に車体の内部に水を浸入させるのもいやですし,作業時間中自分が濡れるものいやなわけで,ハンドルを外す要否が確定していない状況ではやはり雨天は避けるべきと考えたのです.ということで決行は日曜日となりました.(微妙にドリカムっぽい)

一応工具箱とZRXの時も活躍した10mmのベニヤと大きめのエアキャップを3枚程度持って日曜日の朝に出発.前日が雨であったので初夏の日差しがまぶしいほどの快晴です.ZRXのときに往復している経路なので,順調に1時間程度で到着し,相手の方にご挨拶がてら代金を支払い,書類を受けとります.車体のほうはあらかじめミラーかハンドルまで外せば積めるとお話ししておいたので,ミラーについては先方ですでに外しておいていただいたようです.で,出品者の方のお友達(?)と3人がかりでプリウスの拡張した荷室にKSR110を積み込みます.横倒しのためにキャブから少しガソリンが漏れてしまいましたが,なんとかハンドルを外さずにプリウスへの搭載が完了しました.

で,見栄えはというと後ろから見るとこんな感じ.工具箱もすっきりと横に置けて,なんだか計ったかのように鎮座しております.なおハンドルの左側はシートの隙間に入り込んでいて,これのおかげで走行中の安定を保っているような感じです.左サイドの凹凸はすべてベニヤが受け止めており,ベニヤにいくら傷がついても車体には一切の痕跡を残さないというのがこの方法のよいところです.

リアのドア側から見るとこんな感じで,一見してまるでバイク泥棒です.まあこんなに苦労して盗んでいく人はなかなかいないでしょうけど,普通の人がみたらギョッとすること間違いなしです.キャブからのガソリン漏れがあり,社内はもうガソリン臭が充満していまって,帰路はずーっと窓を開けっ放しで運転しました.それでもかなり気分が悪くなったのも確かで,ガソリンがエアキャップやベニヤを通り越してシートにたれてしまっていないかハラハラものです.帰宅して,早速車体をプリウスから下します.今度は一人作業なので下すだけと入っても工夫が必要です.まず車体を出来るだけハッチバックの手前まで持ってきます.そこでバンパーの上を覆うようにベニヤ板を滑らせてきて,その上を車体を引きずりながら後輪を持ち上げて,タンクあたりまで来たところでリアタイヤを接地させます.あとは車体を立ち上がらせてハンドルを持って後ろに多少勢いをつけて下ろします.まあ文章にすると簡単そうですが,実際は結構車体を傷つけないよういろいろ確認したり,力が入りやすい姿勢を探りながらやったりしてなんとかクリアしたのでした.

結局ガソリンはエアキャップの上で食い止められており,ベニヤやシートには付着していませんでした.しかし社内はガソリン臭がこびりついており,しばらくは臭いが残ってしまいそうです.ただガソリン臭と言ってもいつもの腐敗したガソリンではなく普通のガソリン臭でして,目が痛くなるような感じではありません.こうなるとキャブの中もそんなに汚くないのかな?なんて期待も出てきました.車体はひとまずは以前KSR-IIの置いてあった場所に仮置き.バイクカバーはないので,エアキャップをテープで貼り合わせて簡易バイクカバーを作ってひとまずかみさんに目立たないように保管場所を確保しました.まあ車体に欠品がきわめて少ないものの,今まで経験したことのない車体であり,何が起こるか楽しみでもあります.次回は実車確認と行きましょう.

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