ハンドルロックの移植

KSRの場合ハンドルロックはメインキーではなく,フレームに直接さすタイプのキーシリンダーが付いていて,ステムシャフトを直接ロックするタイプのもの.ユーザーのことを考慮すればそうはせんやろ?という設計ではありますが,それはそれでカワサキらしいと許容するユーザーが多いのも事実.で,フレームを入れ替える場合というのはこのハンドルロックが少し事情を複雑にしてしまっています.要はこのハンドルロックのキーがセキュリティのためのハンドルロックなので簡単に取れないようになっているので,フレームからとるのも大変だし,再びそれを仕込むのも少しノウハウがいるといった状況なのです.

で,今回はそれをご紹介しようと思うのですが,やはり防犯上のものであるがため,あまり詳細まではレポートできないのですがとりあえず出来たよ〜というのを報告したいがためにとりあえずアップします.まあ内容の充実感は無いかもしれませんし,そんな手引きとしてこのWEB見てらっしゃる方もいないでしょうから...ちなみにこの部分はN氏からわざわざサービスマニュアルを借りて熟読したのですが記載されていませんでした.それほどセキュリティに関することは機密扱いされているということですね.やっぱり.

さて実際の顛末です.ハンドルロックのキーについてはとにかくセキュリティ関連なので,その周辺にはネジは見えません.当初この状況を見る限り交換は無理かな?と思ったのですが,結構KSR-IIの車体のフレームをIのものに入れ替えたりする人がいて,その人がちゃんと鍵を移植している例などもあって,それが出来るなら私も出来るはずと思って頭をひねったのです.確かに購入したフレームはキーシリンダが抜かれていて,とにかく抜くことが出来ることが実証されています.もちろん抜けるならつけることも出来るということで,俄然やる気が出てきたわけです.そして購入したフレームをしげしげみていたところ,そのヒントが見えてきました.う〜む,こうなっていたのか〜.

ということでそのヒントを元に適当な工具を割り出し,カバーを外すことに成功.カバーを外せば今度は中身がどうなっているかを見ればおのずと解は見出せます.ちょちょちょっとコツのある作業をして,無事キーシリンダを取り出すことが出来ました.(中身が書けずホントすいません)

次はキーシリンダを新しいフレームに装着します.まあこれは外すことが出来れば,装着することは簡単です.キーシリンダをフレームにちょちょちょっと挿入し,あとはカバーもちょちょちょっと装着.う〜む,見栄えはもとから此処にあったかのように綺麗に移植出来ました〜.ハンドルロックとしての機能をちゃんと果たすかどうかですが,ステムの穴の中を見ながらキーを廻して押し込むとちゃんとロッドが顔を出しますので,間違いなくロックは掛かる状態になりました.

ちょっとあきらめかかっていたところがなんとかなって,結構ご満悦な私であります.しかし,このハンドルロック,右にハンドルを切ったときしか利かないのがたまに傷です.キーの向きもハーネスが通っているところなのですこぶる廻しにくいので,もう少し考えて設計して欲しいというユーザーの声はうなずける感じです.

ちなみに本件に関して質問いただきましても回答できませんのであしからず.とりあえずキーがないとキーシリンダは外れないようにはなっていますので,キーシリンダに合ったキーが無いときは自分で何とかするのはあきらめて,バイク屋さんにお願いしてくださいね〜.

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