リアタイヤ交換

リアタイヤは車体の入手時点からついているもので,元々残り溝3分といったところから使って来て今やマーカーが出る寸前になっております.これはそろそろ交換しなければいけません.しかしタイヤの入手には走りません.そうです.手持ちのものを流用する魂胆なのです.その手持ちのタイヤというのは元々車体のフロントについていたもので,曲がったホイールとともに長らく保管されて来たものです.程度としてはホイルが曲がるほどの事故にあいながら,実際タイヤが受けた衝撃よりもメーター周りが受けた衝撃が激しかったらしく,表面の傷やエア漏れなどもありません.流用する段になって再度確認したところでは山は7-8分山というところで,ひび割れもないもの.長らく暖めてきたこのタイヤをついに交換する時期がやってわけです.

しかし今回のタイヤ交換はいつになく大掛かりです.というのも新しく取り付けるタイヤがまだホイールにはまっていて,それを外すところから作業を開始せねばならないからです.ということで作業の最初は車体とは関係なくホイールを引っ張り出すところから.引き続きまずエアを抜きます.バルブを抜いたら形状保持のために気持ちだけ入れていたエアが抜けて来ます.

引き続きビード落としを持って来てホイールをセット.さすがに汎用のビード落としは12インチのホイールをセットすると位置を出しにくいのをなんとかクリアして,力を込めて一発.それだけでは落ちずに場所を約10cmずらしてもう一発.今度はちゃんとビードが落ちてひと安心.

裏側についても同じく落としたら,タイヤレバーでタイヤを外します.ホイールは曲がっているため再利用しませんのでリムプロテクターを使う必要がなく,比較的簡単に使用するほうのタイヤを外すのは終了.

次は車体からホイールを外します.車体を奥のほうから引っ張り出し,スタンドの逆側にジャッキをあてがって,スタンドの下にブロックを挟みリアを持ち上げます.車体が軽い分ここらへんの作業がすこぶる楽に済んでしまうところはやっぱりKSRの特性といえるでしょう.ホイールが外れたら再びビード落としです.今度はホイールを傷つけてはならないのでさっきよりも気を遣いますが,心配をよそにそんなには時間がかかることはなく両側のビードが落ちました.で今度はタイヤを外すのですが,これがちょっと大変だったりします.手持ちのリムプロテクターが汎用のサイズのものなので,どうもはまりにくいのです.

まあ普段は17〜18インチのホイールですがそこから5インチも小さなホイールでは真ん中を密着させても左右が完全に外れてしまっています.タイヤレバーの差し込み方によってはホイールからプロテクターが外れてくるので,都度プロテクターを差し込み直しつつ作業を進めなければいけません.幸いにも私のリムプロテクターは何度もゴリゴリに力が加わっているので,結構軟化してしまっていてそれが功を奏したのか最後のほうはそんな逆境にもかかわらず,スルッとホイールが外れたりしました.

次は新しい中古タイヤをホイールにはめるのですが,もうこの時点ではまるで機械のように作業を続けるだけ.タイヤがほどなくしてはまったら地面にタイヤを均等にぶつけ,タイヤとホイールの隙間を出来るだけ殺します.コンプレッサでビードを乗せ,一旦空気を抜きバルブを付け再びエアを規定量入れてタイヤは出来上がり.これをさくさくっと車体に取り付け,チェーンの張りを調整して作業は終了です.

当初の予想よりは随分時間は掛かりませんでした.後になって思ったのですが,これはひとえに車体が小さく軽いからではなかったかと思います.作業の内容自体は同じなのですが,そのひとつひとつをとって見るとかなり順調にことが運びましたし,作業と作業の間も気持ちが前向きなためか間髪入れずに次の作業に移ることが出来ていました.こうして考えるとKSRのこの車体サイズというのは,走るのと同時にいじる手軽さを最大限発揮出来るものなのではないかと思うわけです.これに加えて2ストであるという点も影響して,未だフリークの方が多いのも頷けます.


試運転です.まず交換したのがリアタイヤであるためか正直いってその効果をはっきりと感じることはできませんでした. 普段の乗り方があんまりリアタイヤの溝や剛性に依存するような高い次元ではないのもあると思いますが,これは少しタイヤ交換を早まったかな?と少し後悔の念がこみあげてきたりもします.

まあとにかく長らく懸案であったポイントをクリアしたっつうことで,よしとしますか?

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