フレーム入れ替え

今回はKSRという小型の車体であることもあって,もともとある3台とは別に組み上げることが可能ではないか?と考え,当初庭での組み上げを考えていました.で,ほとんどそのつもりで急速に部品を集めてきたのですが,庭でいざ組み上げるとすると,それをまた表に出すのが非常に面倒です.うちの庭から玄関までは狭い通路を抜けなければいけない上,階段もありますので実質そのルートを通すのは無理.であればリビングを経由して,庭から玄関へ抜けていけば?となるわけですが,このような暴挙を家族の前でやった日にはお家追放間違いなし.一人路頭に迷うことになる可能性が高いわけです.

そうなると庭での組み上げは壮大なロマンがあったのですが,あえなく挫折となってしまったのです.ではこの小型の車体が3台以外のスペースに入り込む余地は無いのか?となりますが,私の自転車を少し浮かせて,その下にもぐりこませれば目立たないし家族の目もごまかせる...なんてまた子供の夢のような話が私の頭の中でぐるぐる廻り始めたのでした.

ということで,組立ては庭ではなくいつものガレージで組むことに決定.みなさんの気持ちとして今までの3台の呪縛は?となるのも当然では有りますが,ここは強行させてもらいます.となれば,さる土曜日に作業開始です.

ひとまず自転車の下に隠した車体を引っ張り出してきて,ダンボールの上にどかっと置きます.テキパキとオイルタンクやラジエター,チャンバーなどを外し,大体写真のような状態になりました.この状態になるといかにこのフレームがぐんにゃり曲がってしまっているのが判りますね.次にマフラー,リア回りの順に外していき,さて今回のメインエベントに該当するエンジン外しです.エンジンはフレームに3箇所でマウントされており,タンク下の部分はブラケットを介して左右から挟まれています.下がチューリップ型のマウントがフレームに溶接されていてあとはリアにもマウントされています.もうフレームは地面に接地しているので,エンジンのネジを外してエンジンが大きく落下することはありませんが,一応下回りを外してからタンク下の部分を最後に外します.流石にフレームが曲がっている影響なのかネジを外しただけではエンジンは落ちてきませんでした.ブラケットをちゃんと外しても下のマウントの上に鎮座しており,これを手で持ち上げフレームから取り出します.

ここらへんがニンジャなどとは違うところで,エンジンを両手でひょいっと持ち上げられる上,片手に持ち替えてフレームをどけたり出来てしまうところがすごい.こんな感じであれば結構お手軽にバイクのレストアなんかも出来るんでしょうね.私の場合いきなりニンジャでやり始めたので大変な思いをしましたが...まあ,逆に小型車から始めていたらあんな台数をこなすほどにはならなかったかもしれませんね.

あとは塗装があがったばかりのフレームに曲がったフレームについていた小物部品を移植します.ここからが本格的な組立てです.まずフレームにエンジンを載せようかと思ったのですが,リアの足回りを取り外すときにエンジンが付いていると結構がりがりやってしまったので,せっかくのフレームの塗装をはがさないためにエンジンのない状況でリア周りを取り付けようと考えました.それで,リア回りを嵌めようとしたのですが,どうもフレームの内幅よりスイングアームのシャフト穴の幅のほうが大きいのです.どうやらスイングアーム側もフレーム側も先端の幅が大きいので,それぞれの最大幅,最小幅のすれ違う瞬間だけは少しねじるような感じで,挿入しなければいけないようです.この観察のおかげで,リア周りの取り付けは問題なく出来ました.もし知らずにやっていたらフレームに多くの傷をつけてしまうところでした.

エンジンの取り付けに関してもフレームに出来るだけ傷をつけないように工夫しました.エンジン下を通っているフレームにはウェスをかまし,直接エンジンがフレームに乗っかるのを防止し,まず後部のネジ,下のネジ,最後にタンク下部分のブラケットを留めます.う〜む,フレームの塗装はがれも起きることなく,ここまで完璧〜.

あとは周辺に散乱している部品を順々に取り付けていきます.といってもほぼバイク1台分ある部品ですので,そんな短時間ですむわけではありません.ハーネス,スタンド,オイル,クーラントタンク,ラジエター,マフラーの後端側などを取り付け,ようやっと写真のような状態になりました.ここで本日外したパーツはほぼ取り付け終了.しかし,まだフロント周りがない状態で,車体の下部に台を置いて,そのまま私の自転車の脇に放置します.う〜む,これだとまだ今までと同じ大きさなので問題ないんだけどな〜.フロント周りを付けると果たしてここに置けるのかしら?

ということで組立ては次回に続くのでした.

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