右スイッチ修理

ウィンカーもちゃんと点滅するようになって,いっぱしに公道走行を堪能できるようになったKSR.何かと近場への足に使おうとするも,結局家族そろって車でどっか行くのについていくと,その登場機会も思ったほど増えません.特に季節は冬なので,他のバイクの距離を少しでも伸ばしておかないと不調になってしまうというのもあって,一番ホットで便利な車体でありながら,めったに乗らない状態なのでした.そんなこといってもまだ目新しいので,休日の朝なんかは少し調子を見てみようかな?とエンジンをかけたりする私.で,乗りもしないのに柄にもなく始業点検してみたりすると,なんとフロントのブレーキをかけてもブレーキランプが点きません.

おっかしーな.以前確認したときは点いたはず...と調べてみると,どうやらスイッチはOK.リアブレーキを踏むとランプは点くので,こうなると怪しいのはハーネスかコネクタ.ハーネスの筈はないと思いつつ,ステム横にあるコネクタを探っていくと,どうも左スイッチボックスに来ているハーネスがどうも根性がない感じ.ほんとに,なんかぶらーんって感じで垂れ下がります.う〜む,以前フロントカウルを補修したときにハーネスのチューブに傷があるのは把握していたのですが,その中がこんな根性なしになっているとは...そのときはまだ腰があったというかなんというか.(←つまるところ見逃しじゃないの?)それでもキルスイッチが使えないことがわかった時点で,ここを疑えばよかったんですね.ブレーキスイッチはなんだか知らないけど点くもんだと思い込んでいたので,それがこのハーネスごと断線に気づくのを遅らせたわけですな.それにしてもよくショートしなかったものです.見てみると,ハーネスは4本のケーブルが通っているのですが,これがかなり長さがまちまちな状態で破断しており,これが不幸中の幸いだったということがわかりました.

ということで自分の失敗は棚上げして早速修理です.本来ならここで左スイッチをASSY交換すればよいのですが,そんなことをしては私の曲がった自尊心を傷つけることになります.ここは部分補修で切り抜けるのが正解.登場するのは熱収縮チューブと半田ゴテ,ケーブル皮むき工具です.ギボシでつないでも良かったのですが,ギボシがぼこっとあるのは格好悪いので,ここは出来るだけスマートにハーネス内に接続部が収まるようにしたかったのです.

手順はケーブルを皮むきし,熱収縮チューブを片方に入れて,2本を撚ってから半田ゴテでよく暖めて半田を載せ,熱収縮チューブをずらしてドライヤで暖めて収縮させるだけ.工程が多く面倒な感じもしますが,なれた作業ですので,ここは10分で作業完了.ケーブル1本1本は色とりどりではなかったのですが長さがそれぞれまちまちでしたので,それらが合致するものを単純に接続していけばいいだけ.とても簡単でした.

さてその週末にスイッチを取り付け,試運転です.といっても走る気は毛頭なし.とりあえずスイッチを取り付けたらキルスイッチとブレーキスイッチを確認.まあ当然のことなんですがキルスイッチも含め回復し大満足.

といきたいところなんですが1つミス.アクセルが回らないじゃないですか.要はあまりにもいい加減に取り付けたので,アクセルワイヤを噛み込んでしまったようです.とほほ.またスイッチのネジを緩め,かみこみを無くして再度組み付け.今度は無事にアクセルも回ります.ということでどんな単純な作業もいい加減にやってもいけませんという悪いお手本です.お粗末...

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